「基本的に初発のがんは手術か放射線治療が治療の第一選択となりますが、再発すると抗がん剤が中心になります。ただし大腸がんは肝臓や肺などへの転移が少なければ、再発でも手術するケースがあります」(中川医師)
がんの再発を防ぐためには、定期的な検査が何よりも大切だ。
「再発のがんは初発と同じで早期に見つけることが最も大事です。初発の治療が終わったからと安心せず、適切な検査を受け続けることで再発のリスクが下がります。がんの種類によって検査法が異なるので、主治医の指示に従って定期的な検査を受けてください。
がんは20年後に再発することもあり、厳密には『完治』のない病気です。治療後も再発リスクを避けるために規則正しい生活を心がけてほしい」(同前)
がんとの戦いは長く続くという覚悟が必要だ。
※週刊ポスト2020年4月24日号