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フリマアプリのシニア利用者は3年で30倍 「終活」の側面も

眠っている「隠れ資産」を活用せよ(写真/AFLO)

 コロナ禍で思うように外出できない今、家の掃除に精を出す人が増え、不要品が見つかることも多い。そうした世相を受け、インターネット上でフリーマーケットが楽しめる「フリマアプリ」が活況を見せている。

 個人間で出品されている商品を買ったり、自分の持ち物に好きな値段を付けて売ったりできるアプリのことで、近年、シニア層で利用者が急増しているという。フリマアプリの1つ「楽天ラクマ」では、2016年からの3年間で60代以上のシニア世代の新規登録者が約30倍にも増えた。70代では約50倍と、最も伸び率が高まっている。

「これまでは20代、30代のご利用者様が多かったのですが、シニア世代のご利用者様が急増しました。『終活』などをきっかけに始められる傾向にあるようです」(ラクマを運営する楽天C2C事業部の井出詩奈野氏)

 終活で整理した家の中の不用品が少しでもお金になるなら、思い出の品々を捨てるよりは誰かに譲りたい、そんな気持ちから始める人が多いようだ。とはいえ、家にあるものを売ったところで大した金額にならない、手間がかかるだけ、そう思う人も多いだろう。だが実は家の中には数十万ものお宝が眠っている可能性があるという。教えてくれたのはフリマアプリ「メルカリ」のPR担当・鈴木万里奈氏だ。

「“かくれ資産”の額は1世帯あたり平均70万円、1人あたり28万円です。かくれ資産とは、金融資産、不動産資産に続く第三の資産として、家に眠っている不用品・持ち物を資産化した数値です。カテゴリごとの不用品の個数と、メルカリの平均売買価格をかけあわせることで算出いたしました。

 そのかくれ資産が一番多いのが、これまで物を買ってこられた中高年の方々なのです。個別に数値を見ると、60代男性では35万円にもなります」

 外出自粛の日々を利用して、自宅の中の不用品を見直してみるのも良いかもしれない。

※週刊ポスト2020年5月1日号

200万円で買われていった(写真はラクマより)

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