国内

初代復興相 震災の検証が生きたようにコロナの失敗から学べ

元・復興担当大臣はコロナ対策をどう見る?(写真/共同通信社)

 今回の新型コロナをめぐる日本政府の対応をどのように評価するべきなのか。また過去の災害などでの対応とどう違っているのか、東日本大震災後の初代復興大臣を務めた平野達男氏(65)に語ってもらった。

 * * *
 日本は新型コロナに対する判断を、甘く見過ぎていました。その結果、後手後手の対応になってしまった。

 感染症というと、日本は台湾や韓国、中国と違ってSARSやMERSでは大きな被害がなかった。2009年の新型インフルエンザは日本でも900万人の感染があったとされるが、翌年3月に終息宣言を出せた。

 このようにMERSの被害がなく、新型インフルエンザを抑え込んだという成功体験が今回の初動の遅れ、新型コロナを甘く見すぎた背景にあったのではないか。その点、台湾や韓国は感染症の教訓を生かした。

 政治には失敗の検証作業が非常に重要なのです。

 東日本大震災のとき、私ら(民主党)も本当にだらしなかった。津波に対する防災の脆弱性がありありと分かりました。

 この時の検証作業は、震災の翌年秋から行なっています。被災地・岩手出身の復興担当大臣として、私もその検証に参加しました。

 その結果、安倍政権では地震や台風、大水などの災害に政府が迅速に対応している。「自民党だからできた」と言っていますが、民主党政権のときの東日本大震災の失敗の検証が生きているのだと思います。

関連記事

トピックス

店を出て並んで歩く小林(右)と小梅
【支払いは割り勘】小林薫、22才年下妻との仲良しディナー姿 「多く払った方が、家事休みね~」家事と育児は分担
女性セブン
テレビや新聞など、さまざまなメディアが結婚相手・真美子さんに関する特集を行っている
《水原一平ショックを乗り越え》大谷翔平を支える妻・真美子さんのモテすぎ秘話 同級生たちは「寮内の食堂でも熱視線を浴びていた」と証言 人気沸騰にもどかしさも
NEWSポストセブン
岡田監督
【記事から消えた「お~ん」】阪神・岡田監督が囲み取材再開も、記者の“録音自粛”で「そらそうよ」や関西弁など各紙共通の表現が消滅
NEWSポストセブン
「特定抗争指定暴力団」に指定する標章を、山口組総本部に貼る兵庫県警の捜査員。2020年1月(時事通信フォト)
《山口組新報にみる最新ヤクザ事情》「川柳」にみる取り締まり強化への嘆き 政治をネタに「政治家の 使用者責任 何処へと」
NEWSポストセブン
乱戦の東京15区補選を制した酒井菜摘候補(撮影:小川裕夫)
東京15区で注目を浴びた選挙「妨害」 果たして、公職選挙法改正で取り締まるべきなのか
NEWSポストセブン
愛子さま
【愛子さま、日赤に就職】想定を大幅に上回る熱心な仕事ぶり ほぼフルタイム出勤で皇室活動と“ダブルワーク”状態
女性セブン
嵐について「必ず5人で集まって話をします」と語った大野智
【独占激白】嵐・大野智、活動休止後初めて取材に応じた!「今年に入ってから何度も会ってますよ。招集をかけるのは翔くんかな」
女性セブン
行きつけだった渋谷のクラブと若山容疑者
《那須2遺体》「まっすぐ育ってね」岡田准一からエールも「ハジけた客が多い」渋谷のクラブに首筋タトゥーで出没 元子役俳優が報酬欲しさに死体損壊の転落人生
NEWSポストセブン
前号で報じた「カラオケ大会で“おひねり営業”」以外にも…(写真/共同通信社)
中条きよし参院議員「金利60%で知人に1000万円」高利貸し 「出資法違反の疑い」との指摘も
NEWSポストセブン
森高千里、“55才バースデー”に江口洋介と仲良しショット 「妻の肩をマッサージする姿」も 夫婦円満の秘訣は「お互いの趣味にはあれこれ言わない」
森高千里、“55才バースデー”に江口洋介と仲良しショット 「妻の肩をマッサージする姿」も 夫婦円満の秘訣は「お互いの趣味にはあれこれ言わない」
女性セブン
二宮が大河初出演の可能性。「嵐だけはやめない」とも
【全文公開】二宮和也、『光る君へ』で「大河ドラマ初出演」の内幕 NHKに告げた「嵐だけは辞めない」
女性セブン
成田きんさんの息子・幸男さん
【きんさん・ぎんさん】成田きんさんの息子・幸男さんは93歳 長寿の秘訣は「洒落っ気、色っ気、食いっ気です」
週刊ポスト