国内

コロナでリモート参拝が活況 筆頭は東大寺、大仏殿生放送も

ネット上に参拝客(ニコニコ動画より)

 今年のゴールデンウィーク(GW)は全国の観光地が閑散とする異例の事態となった。神社仏閣も例外ではなく、「拝観停止」を決めたところも多かった。そんな中、“リモート参拝”が活況だという。

 その筆頭が、奈良の大仏で有名な東大寺だ。ネット動画配信サイト「ニコニコ動画」で、4月11日に疫病退散の法要を生配信。19日以降、大仏殿内の様子を24時間生放送している。

 福井県あわら市の真宗大谷派吉崎別院では、江戸時代から続く伝統行事で、浄土真宗中興の祖・蓮如をしのぶ「蓮如忌」(4月23日~29日)をネット配信。例年の提灯行列を中止するなど規模を縮小する代わりに、近隣住民は中継画面越しに参拝した。

「ウェブ法事」を行なう寺院も登場した。富山常楽寺(富山市)の住職・今小路覚淳氏が語る。

「人と直接会うことがためらわれる社会の状況を考えて、4月から“ウェブ法事”の受付を始めました。5月1日に初めてネットで法事動画を中断すると、門徒の方から『毎月頼みたいくらい』という声もいただきました。今後は法要だけでなく、法話や生活相談など、お寺でもネットの利用が増えていくと思います」

 神様、仏様がパソコンやスマホを介して現われる時代になる?

GW中の東大寺はガラガラ(時事通信フォト)

※週刊ポスト2020年5月22・29日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

大谷翔平がこだわる回転効率とは何か(時事通信フォト)
《メジャー自己最速164キロ記録》大谷翔平が重視する“回転効率”とは何か? 今永昇太や佐々木朗希とも違う“打ちにくい球”の正体 肩やヒジへの負担を懸念する声も
週刊ポスト
竹内朋香さん(27)と伊藤凛さん(26)は、ものの数分間のうちに刺殺されたとされている(飲食店紹介サイトより。現在は削除済み)
「ギャー!!と悲鳴が…」「血のついた黒い服の切れ端がたくさん…」常連客の山下市郎容疑者が“ククリナイフ”で深夜のバーを襲撃《浜松市ガールズバー店員刺殺》
NEWSポストセブン
和久井学被告と、当時25歳だった元キャバクラ店経営者の女性・Aさん
【新宿タワマン殺人・初公判】「オフ会でBBQ、2人でお台場デートにも…」和久井学被告の弁護人が主張した25歳被害女性の「振る舞い」
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(Instagramより)
《愛するネコは無事発見》遠野なぎこが明かしていた「冷房嫌い」 夏でもヒートテックで「眠っている間に脱水症状」も 【遺体の身元確認中】
NEWSポストセブン
ブラジルを公式訪問されている秋篠宮家の次女・佳子さま(2025年6月4日、撮影/JMPA)
「佳子さまは大学院で学位取得」とブラジル大手通信社が“学歴デマ報道”  宮内庁は「全報道への対応は困難。訂正は求めていません」と回答
NEWSポストセブン
米田
「元祖二刀流」の米田哲也氏が大谷翔平の打撃を「乗っているよな」と評す 缶チューハイ万引き逮捕後初告白で「巨人に移籍していれば投手本塁打数は歴代1位だった」と語る
NEWSポストセブン
花田優一が語った福田典子アナへの“熱い愛”
《福田典子アナへの“熱い愛”を直撃》花田優一が語った新恋人との生活と再婚の可能性「お互いのリズムで足並みを揃えながら、寄り添って進んでいこうと思います」
週刊ポスト
生成AIを用いた佳子さまの動画が拡散されている(時事通信フォト)
「佳子さまの水着姿」「佳子さまダンス」…拡散する生成AI“ディープフェイク”に宮内庁は「必要に応じて警察庁を始めとする関係省庁等と対応を行う」
NEWSポストセブン
まだ重要な問題が残されている(中居正広氏/時事通信フォト)
中居正広氏と被害女性Aさんの“事案後のメール”に「フジ幹部B氏」が繰り返し登場する動かぬ証拠 「業務の延長線上」だったのか、残された最後の問題
週刊ポスト
50歳で「アンパンマン」を描き始めたやなせたかし氏(時事通信フォト)
《巨大なアンパンマン経済圏》累計市場規模は約6.6兆円…! スパイダーマンやバットマンより稼ぎ出す背景に「ミュージアム」の存在
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《ブログが主な収入源…》女優・遠野なぎこ、レギュラー番組“全滅”で悩んでいた「金銭苦」、1週間前に公表した「診断結果」「薬の処方」
NEWSポストセブン
ホストクラブや風俗店、飲食店のネオン看板がひしめく新宿歌舞伎町(イメージ、時事通信フォト)
《「歌舞伎町弁護士」のもとにやって来た相談者は「女風」のセラピスト》3か月でホストを諦めた男性に声を掛けた「紫色の靴を履いた男」
NEWSポストセブン