野村克也氏もきりきり舞い(写真/共同通信社)
「この年は、新しいフォームがどれぐらい通用するか試したかった。2試合投げてノーヒットだったことが自信につながった。試合で投げるだけでなく、一流のピッチャーとキャッチボールするだけで得るものがある。最高の選手が集まるオールスターだからこその経験は、すべてが貴重だったし、選ばれることに誇りを持っていた。当時の選手たちはみんなそう思っていたんじゃないですか」
かくして1971年は2勝1敗でパ・リーグが勝ち越し。こんな“夢の球宴”は二度と見られないだろう。
※週刊ポスト2020年6月5日号