スポーツ

済美高野球部出身のティモンディ高岸「甲子園に命かけてた」

ティモンディのふたりが高校球児にエール(前田〈左〉と高岸〈右〉)

 その発表は、彼らにとってあまりにも残酷なものだった。新型コロナウイルスの影響で、夏の全国高校野球選手権大会と地方大会の中止が決定した。発表を受け、全国の高校から聞こえてくるのは、高校3年生の悲痛の声。なかには、人目もはばからずむせび泣く生徒もいたほどだという。

 各地の高校野球連盟(高野連)は、代替大会を検討しているようだが、未定な部分が多い。かつての高校球児はこの事態をどう感じているのか。コンビ揃って高校球児だったお笑いコンビ「ティモンディ」の2人に聞いた。

◆最後は痛恨サヨナラ負け それで芸人になれました

 お笑い第7世代のなかでも人気急上昇中のティモンディは、「日本一練習が厳しい」といわれる愛媛県の済美高校野球部出身。

 ツッコミ担当の前田裕太さん(27才)は、「ぼくは甲子園に行くために神奈川県から“野球留学”した身。高校3年間は甲子園で優勝するためだけに費やしました。ぼくがいまの3年生だとしたら、何のために愛媛まで来たのか?と考えてしまう…」と無念がる。

 相方でボケ担当の高岸宏行さん(27才)は、愛媛県では名の知れた存在で、プロからも声がかかるほどの豪腕投手だった。高岸さんはこう語る。

「ぼくらは高校3年生の県大会、決勝でサヨナラ負けをして甲子園に行けなかったんです。それまでの練習試合で5回やって一度も負けていない相手に…ぼくは甲子園に命をかけていたから本当につらかった。でも、そこから前を向けたことで強くなれたし、苦しみを知ったことで人に優しくもなれました。甲子園に行ってたら違う人生があったかもしれないけど、いまはお笑い芸人になれてよかったなって」

※女性セブン2020年6月11日号

関連記事

トピックス

球種構成に明らかな変化が(時事通信フォト)
大谷翔平の前半戦の投球「直球が6割超」で見えた“最強の進化”、しかしメジャーでは“フォーシームが決め球”の選手はおらず、組み立てを試行錯誤している段階か
週刊ポスト
参議院選挙に向けてある動きが起こっている(時事通信フォト)
《“参政党ブーム”で割れる歌舞伎町》「俺は彼らに賭けますよ」(ホスト)vs.「トー横の希望と参政党は真逆の存在」(トー横キッズ)取材で見えた若者のリアルな政治意識とは
NEWSポストセブン
ベビーシッターに加えてチャイルドマインダーの資格も取得(横澤夏子公式インスタグラムより)
芸人・横澤夏子の「婚活」で学んだ“ママの人間関係構築術”「スーパー&パークを話のタネに」「LINE IDは減るもんじゃない」
NEWSポストセブン
LINEヤフー現役社員の木村絵里子さん
LINEヤフー現役社員がグラビア挑戦で美しいカラダを披露「上司や同僚も応援してくれています」
NEWSポストセブン
モンゴル滞在を終えて帰国された雅子さま(撮影/JMPA)
雅子さま、戦後80年の“かつてないほどの公務の連続”で体調は極限に近い状態か 夏の3度の静養に愛子さまが同行、スケジュールは美智子さまへの配慮も 
女性セブン
場所前には苦悩も明かしていた新横綱・大の里
新横綱・大の里、場所前に明かしていた苦悩と覚悟 苦手の名古屋場所は「唯一無二の横綱」への起点場所となるか
週刊ポスト
医療的ケア児の娘を殺害した母親の公判が行われた(左はイメージ/Getty、右は福岡地裁)
24時間介護が必要な「医療的ケア児の娘」を殺害…無理心中を計った母親の“心の線”を切った「夫の何気ない言葉」【判決・執行猶予付き懲役3年】
NEWSポストセブン
近況について語った渡邊渚さん(撮影/西條彰仁)
渡邊渚さんが綴る自身の「健康状態」の変化 PTSD発症から2年が経ち「生きることを選択できるようになってきた」
NEWSポストセブン
昨年12月23日、福島県喜多方市の山間部にある民家にクマが出現した(写真はイメージです)
《またもクレーム殺到》「クマを殺すな」「クマがいる土地に人間が住んでるんだ!」ヒグマ駆除後に北海道の役場に電話相次ぐ…猟友会は「ヒグマの肉食化が進んでいる」と警鐘
NEWSポストセブン
レッドカーペットを彩った真美子さんのピアス(時事通信)
《価格は6万9300円》真美子さんがレッドカーペットで披露した“個性的なピアス”はLAデザイナーのハンドメイド品! セレクトショップ店員が驚きの声「どこで見つけてくれたのか…」【大谷翔平と手繋ぎ登壇】
NEWSポストセブン
竹内朋香さん(左)と山下市郎容疑者(左写真は飲食店紹介サイトより。現在は削除済み)
《浜松ガールズバー殺人》被害者・竹内朋香さん(27)の夫の慟哭「妻はとばっちりを受けただけ」「常連の客に自分の家族が殺されるなんて思うかよ」
週刊ポスト
真美子さん着用のピアスを製作したジュエリー工房の経営者が語った「驚きと喜び」
《真美子さん着用で話題》“個性的なピアス”を手がけたLAデザイナーの共同経営者が語った“驚きと興奮”「子どもの頃からドジャースファンで…」【大谷翔平と手繋ぎでレッドカーペット】
NEWSポストセブン