コロナでこういう状況になってから、やっぱり人と人とが向き合うことが大事だなと、改めて感じますね。ドラマも、人と人が向かい合うからいいものができる。
緊急事態宣言が解除になったら? もちろんドラマを作りたいです! 今は再放送や歌番組、クイズ番組が多いですけど、みなさんが落ち着いて観られるドラマを作りたい。
橋田寿賀子先生(95)には毎日お電話して、「こういうことがやりたい」と先のことをお話ししています。
今は、どこのご家庭も普段外で働いていたご主人がお家にいるようになって、これまで家で食事しなかったのに、ずっと一緒にいる。奥さんはそれが嬉しいのか、反対に「おかずを作るのが大変だわ」と思うのか……。
家族の新しい問題がいろいろ出てきますよね。そういうことをドラマで描けたらと毎日考えています。
私、殺人や不倫などのドラマは絶対にやりたくなくて。家族のなんでもない話を、どう皆さんに楽しんで観ていただくか。そういったちゃんとしたホームドラマを作りたい。今、つくづくそう思っています。
※週刊ポスト2020年6月5日号