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2020.06.09 07:00  週刊ポスト

『大江戸グレートジャーニー』 動物を撮る難しさと面白さ

重要なキャストだった犬の翁丸

「大江戸グレートジャーニー ~ザ・お伊勢参り~」(WOWOW)は、2014年に大ヒットした映画『超高速!参勤交代』の本木克英監督と、原作・脚本の土橋章宏氏が久々にコンビを組んだ注目の連続ドラマだ。2人が語り合った。

土橋:それにしても江戸時代はやっぱり面白い。現代劇と違って、リアリティから少し離れたエンタメ要素を設定できるし、場合によってはSF要素を交えて寓話的な世界を見せることもできます。

本木:でも、撮影するほうは大変なんですよ。今回はとくに、翁丸という犬が重要なキャストとして登場しますから、土橋さんが「ここでワンと鳴く」と書くと、そのシーンを押さえるのに何時間もかかったり(笑い)。

土橋:ああ、それは申し訳ありません(笑い)。でも翁丸役のワンちゃんは、私が見学にお邪魔した時、撮影現場のいい癒やしになっていましたね。ヒロイン役の芳根京子さんにもすごく懐いているように見えました。

本木:今回のキャスティングでは、犬好きであることはわりと重要な条件でした。犬が苦手な俳優だったら、犬待ちに耐えられなくて「自分と犬のどっちが大事なんだ!」と怒り出しますから。日本犬の中でも紀州犬は特に頑固で、主人以外には懐かないと聞いていたので少し心配していたのですが、結果的には僕以外の皆さんにはうまく馴染んでくれたのでよかったです。

土橋:あれ、監督は?

本木:僕にだけは最後まで敵意むき出しで、ずっと吠えられっぱなしでした。しまいには子役の斎藤汰鷹君にまで、「監督は群れのリーダーだから喧嘩売られてるんじゃない?」なんて慰められたりして(笑い)。

土橋:当たり前ですけど、思い通りには動いてくれないものなんですね。

本木:でも、予想外の動きをするからこその面白さもあるんですよ。動物は当然演技はしませんが、時に思いもよらない表情をすることがあるし、それが脚本上にない効果を生むことも珍しくありません。こちらの意図した通りに撮るのが難しい半面、とりあえずカメラで追っておけば画が持つのもありがたいですね。

土橋:もうひとつ、江戸時代を舞台にするのは、時代考証の難しさというのがありますよね。

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