芸能

本木克英氏×土橋章宏氏対談 コロナ後のエンタメは変わるか

本木克英監督と、原作・脚本の土橋章宏氏が久々にコンビ

 6月6日スタートの「大江戸グレートジャーニー ~ザ・お伊勢参り~」(WOWOW)は、2014年に大ヒットした映画『超高速!参勤交代』の本木克英監督と、原作・脚本の土橋章宏氏が久々にコンビを組んだ注目の連続ドラマだ。2人に語り合ってもらった。

本木:今回の『大江戸グレートジャーニー』には、伊勢参りという最終的な目標があります。ところが伊勢神宮は、この手の撮影をまず許してくれない場所なんです。

土橋:日本人にとって大切な神域ですものね。

本木:そう。ようやく許可が出たのはごく一部のエリアだけで、スタッフ数も最小限。参拝の方の妨げにならないように早朝の短時間のみでした。それでも、辰五郎たちが伊勢へ行かなければ成立しない物語ですから、いろいろ知恵を絞ってどうにか映像化を成功させています。視聴者の方には、ぜひその場面も楽しみにしていただきたいです。

土橋:私も小説にする前に取材を兼ねてお参りに行きましたが、おかげ横丁からお宮へかけての活気は物凄いですよね。

本木:それも今回は大勢のエキストラを使って、伊勢神宮らしい賑わいを表現しています。もっとも、今だったら完全なる3密状態なので絶対に許されないシーンですけどね。編集作業中、「またこういう群衆シーンが撮影できるようになるのはいつのことだろう……」と、思わずホロリとしてしまいましたよ。

土橋:その意味では、現代を舞台にする作品に関しては、今後のエンターテインメントは少し変わらざるを得ないのかもしれません。

本木:うん、東日本大震災の時もそうだったけど、どうしても人々の意識が変わりますからね。

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