浅田真央は遠征でも携帯(写真提供/エアウィーブ)
──商品発売開始は2007年。知名度ゼロからの出発でした。
高岡:当時のマットレスの主流は低反発ウレタン素材で、当初、我々が提案した高反発素材は見向きもされませんでしたが、私は自分たちの素材に絶対の自信を持っていました。
寝返りを楽にするには体の動きに合わせてマットレスが反発する必要がありますが、それには低反発よりも高反発が適している。科学的なエビデンスに裏付けられた寝具が支持される時代がくると信じていました。
発売当初はブランド確立に必死でしたね。発売4年後に、やっと売上げ3億円を超える程度でしたが、2011年に浅田真央さんにブランドアンバサダーになっていただいたことで弾みがついた。
──人気も実力も絶頂の女性アスリートのCMは、影響力抜群でした。なぜ彼女を?
高岡:寝具について最も厳しく評価するお客様は誰かと考えた時、「アスリート」だと気づいたのです。アスリートは、最高のパフォーマンスを引き出すために「道具」や「食事」を大切にしますが、「睡眠の質」にもこだわります。
当時、浅田真央さんはスケートで腰痛を抱えており、よく眠れ、腰に負担のかからないエアウィーヴを愛用してもらいました。世界トップレベルのオリンピック選手の浅田さんのイメージで、商品特徴を世の中に知らせたいと思いました。