『逆説の日本史』シリーズ最新刊第25巻「明治風雲編 日英同盟と黄禍論」の著者近影に使用された井沢氏の「マスク姿」
「コロナ禍はアメリカ文化の特異性も浮かび上がらせました。アメリカ人がマスク嫌いなのは私も知っていましたが、感染者数が世界一になってもなお、『マスク強制は自由への侵害だ』と反発する人が大勢いたのには驚きました。たぶん、将来の歴史書では『昔、アメリカではマスクが嫌われていた』なんて記述されるんじゃないかと思いますが、その意味でも現状を記録しておくことは大切なのです」
ちなみに、井沢氏は表紙カバーに掛ける帯に使用する写真にもマスク姿の顔写真の掲載を要望したが、担当編集者が「読者から見ると違和感があるかもしれない」「長く書店に置かれることを考えると望ましくないのでは」などと説明し、「渋々そのアドバイスに従いました(笑)」(井沢氏)とのこと。
歴史家としてのこだわりを著者近影に込めた井沢氏は、「この顔写真が定着せずに済むように、一日も早い収束を願っている」と語った。