元神奈川県警刑事の小川泰平氏がいう。
「防犯カメラやスマホ、SNSの発達でコミュニケーション能力が要らない捜査が増えたのは事実。“安定の公務員になりたかっただけ”という若者も多くなっている」
“相手を傷つけずに確保”が日本式。
「取り締まりや検挙時に少しでも手荒な言動があれば広聴(苦情申し立て)が入り、処分されることもある。定年まで問題を起こさないのが組織にとって“良い警察官”である以上、若手が大人しくなってしまうのは仕方のない面もある」(50代警部)
“優しいおまわりさん”が増えたのは、日本が平和な証ともいえるだろう。
※週刊ポスト2020年7月24日号