レーサーの斎藤太吾氏(SPUTNIK/時事通信フォト)
両者の主張は食い違うが、GT-Rのフレームとエンジンは被害届の提出先である埼玉県警浦和東署が斎藤氏の店から押収し、「現在も証拠保全のために保管している」(同署関係者)という。
A氏はGT-Rにかけていた車両保険など1300万円の支払いを求めて保険会社に訴訟を起こしているが、新型コロナで裁判が延期となり、今も車両の所有者が定まっていない状態だという。斎藤氏が肩を落とす。
「僕だって大金を出して買った車を押収された立場です。完全に“掴まされた”と思っている」
全日本チャンピオンを巻き込んだ騒動の“チェッカーフラッグ”はまだ遠いようだ。
※週刊ポスト2020年7月24日号