【TIP.X TOKYO賞受賞】板垣讓子さん(40)
ウェスト13cm減で挑戦した板垣さん
35歳で未婚の母になり、海外コスメのバイヤーとして働くうちに体重が増量してしまった板垣讓子さん。しかし昨年、あるキッカケでミスコン出場を決意したという。
「20代で結婚した時に流産を経験しました。その後離婚しましたが、35歳で妊娠が発覚した時は、相手がどうあれ産もうと決めたのです。
出産後は母とイザコザがあってほぼ絶縁状態。昨年、ミセスインターナショナルの審査員を務める旧友に再会し、“笑顔が素敵だからミスコンに挑戦しなよ”と誘われて一念発起しました。
約4か月間、自宅トレーニングを重ねてウエストを13センチ絞りました。昨年のミセスインターナショナルは見学していたのですが、ノーブル部門で母と同世代の女性が輝いているのを見て感動し、“和解しよう”と決めました。実は今回は親子で参加する予定でしたが、母が体調を崩し断念。いつか実現したいですね」
【パンパシフィック袋受賞】洞口千加さん(39)
不登校を経験した洞口さん
学生時代に不登校を経験したことから精神科医を目指した洞口千加さん。直近3年間で結婚、出産、開業と立て続けに新しいことを経験し、落ち着く間もなくミスコンにトライ。バイタリティ溢れる行動力の源は何なのか。
「ここ数年は怒涛の勢いで過ごしてきました。立ち止まると成長が止まってしまうような焦りがあったんです。
もともと私は暇な時間を作りたくなくて、自分の内面を磨いていたいタイプ。今度は自分の経験が活かせる場がないか探していた中で見つけたのがこのミスコンでした。かつて不登校だったあがり症の私にとって人前に出ることは苦手分野でしたが、敢えて自分を追い込むことでより成長できると思ったのです。
平日は仕事でミスコンの準備ができず不安だったので、まさか自分が賞をいただけるとは思いもよりませんでした。今後も私を信頼して来院してくださる患者さんのためにより成長し続けたいです」
◆取材・文/河合桃子、撮影/高橋定敬
※週刊ポスト2020年7月24日号