アルコール液を手になじませチケット発券機の前に並ぶと、足下にはソーシャルディスタンス用のマークがある。チケットの発券が済むと、劇場スタッフによる検温が行われた。検温の結果、「37.5℃以下」であることが確認されると、「チケットの右側に、カタカナでフルネームと電話番号を書いてください」という指示を受ける。
この個人情報は劇場内で感染者が確認された場合、感染経路追跡のためにのみ使用されるという。用意されたデスクで名前と電話番号を記入すると、劇場入口で別のスタッフがチケットをもぎり、その場で再びアルコール消毒をするよう指示された。
消毒液のうえには、「こんなん、なんぼやってもいいですからね~」と言うミルクボーイのイラストを発見。至る所に、お笑い好きを刺激する演出がちりばめられている。
このように劇場に足を踏み入れるまで、幾重にも感染対策が講じられていた。なお、マスクを着用していない場合、劇場内には入れないことになっている。
劇場内の様子と公演中の変化
座席は左右1席ずつ空け、前後も重なり合わないよう、互い違いに席が確保されていた。開演前の前説では、芸人が感染拡大予防を呼びかける。観客もみなしっかりとマスクを着用している。
ようやく公演がスタート。大きなモニターに「コロナ禍に劇場に来てくれてありがとうございます! 今だけは思いっきり楽しんでください」という旨のメッセージが映し出された。