トイレに3台のカメラを仕掛けた被告(写真はイメージ)
データの数は2018年12月時点で3000点以上が存在したという。被告はカメラのバッテリー交換のため複数回トイレに立ち入っていた。
「職場での事件、忘れられない。2年間、上司と部下として働いてきた。被告に対してだけでなく職場に対しても嫌悪感や不信感が生まれている。自分の働く空間が汚されたように感じた」(Aさんの調書)
「信頼していた上司に裏切られ、心の整理がつかない」(Bさんの調書)
「犯罪者が近くにいたことがショック」(Cさんの調書)
「上司としてなんでも相談してきた。プライベートなことも相談していた。衝撃が大きく、通勤中にも突然涙が出てきてしまう。気味が悪いしとても怖い、許せない」(Dさんの調書)
「大学内でこのような卑劣なことをする犯人が許せない、厳しく罰して欲しい」(Eさんの調書)
このようにAさんからEさんまで、共に働いてきた被告が長年、トイレを盗撮していたということに大きな衝撃と怒りを吐露した。しかも逮捕後の捜索により、被告はトイレだけでなく、服務室内の盗撮も行なっていたことがわかっている。