「石原軍団」という呼称は、この「黒岩軍団」「大門軍団」の影響を多分に受けている。

「あんたのこと、弟みたいに好きだった」

 銃撃戦、大爆破、カーチェイス……。ど派手アクション路線は『西部警察』(テレビ朝日系)で頂点を極めた。コラムニストの堀井憲一郎氏が言う。

「装甲車が車を踏み潰したり、ヘリコプターが空中で爆破されるシーンには度肝を抜かれました。今思えばすべて大変な無駄遣いですが、その映画的な演出は“男の信じる格好良さ”を突き詰めたからこそだと思います」

 特にファンの語り草となっているのがパート3の最終回だ。テロ組織の秘密基地セット建設に3000万円、爆破費用5000万円とされる大爆発シーンも世間をアッと言わせたが、それ以上に話題となったのが渡の演じる大門刑事の殉職シーン。

 裕次郎の演じるボス・木暮課長が、霊安室で絶命した大門に語りかける。

「大さん、疲れたろ? だから眠ってるんだろ? 一言でいい。なんとか言ってくれ、言ってくれ!」

「大さん、俺はなァ、お前さんのこと……あんたのこと、弟みたいに好きだった……ありがとう!」

 このセリフはすべて裕次郎のアドリブだったとされる。映画の世界から半ば強引にテレビのドンパチ刑事ドラマに引き入れ、それに付き合ってくれたことに対する贖罪の意味があった──と後に明らかになっている。

関連記事

トピックス

TOKIOの国分太一(右/時事通信フォトより)
《あだ名はジャニーズの風紀委員》無期限活動休止・国分太一の“イジリ系素顔”「しっかりしている分、怒ると“ネチネチ系”で…」 “セクハラに該当”との情報も
NEWSポストセブン
月9ドラマ『続・続・最後から二番目の恋』主演の中井貴一と小泉今日子
今春最大の話題作『最後から二番目の恋』最終話で見届けたい3つの着地点 “続・続・続編”の可能性は? 
NEWSポストセブン
『ザ!鉄腕!DASH!!』降板が決まったTOKIOの国分太一
《どうなる“新宿DASH”》「春先から見かけない」「撮影の頻度が激減して…」国分太一の名物コーナーのロケ現場に起きていた“異変”【鉄腕DASHを降板】
NEWSポストセブン
日本のエースとして君臨した“マエケン”こと前田健太投手(本人のインスタグラムより)
《途絶えたSNS更新》前田健太投手、元女子アナ妻が緊急渡米の目的「カラオケやラーメン…日本での生活を満喫」から一転 32枚の大量写真に込められた意味
NEWSポストセブン
出廷した水原被告(右は妻とともに住んでいたニューポートビーチの自宅)
《水原一平がついに収監》最愛の妻・Aさんが姿を消した…「両親を亡くし、家族は一平さんだけ」刑務所行きの夫を待ち受ける「囚人同士の性的嫌がらせ」
NEWSポストセブン
中世史研究者の本郷恵子氏(本人提供)
【「愛子天皇」の誕生を願う有識者が提言】中世史研究者・本郷恵子氏「旧皇族男子の養子案は女性皇族の“使い捨て”につながる」
週刊ポスト
夫・井上康生の不倫報道から2年(左・HPより)
《柔道・井上康生の黒帯バスローブ不倫報道から2年》妻・東原亜希の選択した沈黙の「返し技」、夫は国際柔道連盟の新理事に就任の大出世
NEWSポストセブン
新潟で農業を学ことを宣言したローラ
《現地徹底取材》本名「佐藤えり」公開のローラが始めたニッポンの農業への“本気度”「黒のショートパンツをはいて、すごくスタイルが良くて」目撃した女性が証言
NEWSポストセブン
妻とは2015年に結婚した国分太一
《セクハラに該当する行為》TOKIO・国分太一、元テレビ局員の年下妻への“裏切り”「調子に乗るなと言ってくれる」存在
NEWSポストセブン
1985年春、ハワイにて。ファースト写真集撮影時
《突然の訃報に「我慢してください」》“芸能界の父”が明かした中山美穂さんの最期、「警察から帰された美穂との対面」と検死の結果
NEWSポストセブン
無期限の活動休止を発表した国分太一
「給料もらっているんだからさ〜」国分太一、若手スタッフが気遣った“良かれと思って”発言 副社長としては「即レス・フッ軽」で業界関係者から高評価
NEWSポストセブン
ブラジル訪問を終えられた佳子さま(時事通信フォト)
《クッキーにケーキ、ゼリー菓子を…》佳子さま、ブラジル国内線のエコノミー席に居合わせた乗客が明かした機内での様子
NEWSポストセブン