「石原軍団は映画・ドラマの制作集団ですが、『闘う男の集団』でもあった。男性が好き嫌いを超えて戦争ものやヤクザものに魅了されるのと同じで、男ならば何かしら反応してしまう仁義のようなものが石原軍団の作品にはあるんです。
炊き出しなど慈善活動に熱心なのも根っこは同じ。彼らにとっては“俳優である前に男”であって、男たるもの困っている人がいれば助けるのは当たり前。そんな美学が作品にも貫かれている。石原プロがその看板を下ろしても、そういうものは廃れてほしくないところです」
※週刊ポスト2020年8月14・21日号