芸能

石原軍団と西部警察 どんぶり勘定が不朽の名作につながった

『大都会』ロケ中の1コマ(写真/共同通信社)

 株式会社石原プロモーションは2021年1月16日をもって58年の歴史に幕を閉じると発表した。石原軍団を世間に知らしめたのがドラマ『大都会』(日本テレビ系、1976~1979年)だ。男臭い昭和のハードボイルドと、映画顔負けのアクション&バイオレンスをテレビで実現した作品だった。

『大都会』の大ファンであるライター・漫画家の杉作J太郎氏が言う。

「石原プロの自社制作で、日活のカメラマンが参加するなど映画さながらのスタッフで作られていた。そのためクオリティは当時のテレビドラマでは考えられない高さでした。私は社会や人間の暗部を描き出したパート1が特に大好きでしたが、派手なアクションに注力していったそれ以降の作品も素晴らしい。

 印象深いのはパート2の第3話ですかね。東京タワーの高層部の外階段でアクションをやっていた。俳優たちもカメラマンも命綱なしで迫力ある映像を撮ったそうです。ストーリーもコンプライアンスにうるさい現代では考えられないものばかり。渡さん扮する黒岩刑事は、だいたい有無を言わさず犯人を射殺しちゃいますからね(笑い)」

 角刈りにサングラス姿でショットガンを構える渡の姿は、当時の少年たちの憧れとなった。

 黒岩刑事が率いる捜査課チームは「黒岩軍団」と呼ばれ、そのフォーマットは後の『西部警察』(テレビ朝日系、1979~1984年)の「大門軍団」へと受け継がれていく。

関連記事

トピックス

TOKIOの国分太一(右/時事通信フォトより)
《あだ名はジャニーズの風紀委員》無期限活動休止・国分太一の“イジリ系素顔”「しっかりしている分、怒ると“ネチネチ系”で…」 “セクハラに該当”との情報も
NEWSポストセブン
月9ドラマ『続・続・最後から二番目の恋』主演の中井貴一と小泉今日子
今春最大の話題作『最後から二番目の恋』最終話で見届けたい3つの着地点 “続・続・続編”の可能性は? 
NEWSポストセブン
『ザ!鉄腕!DASH!!』降板が決まったTOKIOの国分太一
《どうなる“新宿DASH”》「春先から見かけない」「撮影の頻度が激減して…」国分太一の名物コーナーのロケ現場に起きていた“異変”【鉄腕DASHを降板】
NEWSポストセブン
日本のエースとして君臨した“マエケン”こと前田健太投手(本人のインスタグラムより)
《途絶えたSNS更新》前田健太投手、元女子アナ妻が緊急渡米の目的「カラオケやラーメン…日本での生活を満喫」から一転 32枚の大量写真に込められた意味
NEWSポストセブン
出廷した水原被告(右は妻とともに住んでいたニューポートビーチの自宅)
《水原一平がついに収監》最愛の妻・Aさんが姿を消した…「両親を亡くし、家族は一平さんだけ」刑務所行きの夫を待ち受ける「囚人同士の性的嫌がらせ」
NEWSポストセブン
中世史研究者の本郷恵子氏(本人提供)
【「愛子天皇」の誕生を願う有識者が提言】中世史研究者・本郷恵子氏「旧皇族男子の養子案は女性皇族の“使い捨て”につながる」
週刊ポスト
夫・井上康生の不倫報道から2年(左・HPより)
《柔道・井上康生の黒帯バスローブ不倫報道から2年》妻・東原亜希の選択した沈黙の「返し技」、夫は国際柔道連盟の新理事に就任の大出世
NEWSポストセブン
新潟で農業を学ことを宣言したローラ
《現地徹底取材》本名「佐藤えり」公開のローラが始めたニッポンの農業への“本気度”「黒のショートパンツをはいて、すごくスタイルが良くて」目撃した女性が証言
NEWSポストセブン
妻とは2015年に結婚した国分太一
《セクハラに該当する行為》TOKIO・国分太一、元テレビ局員の年下妻への“裏切り”「調子に乗るなと言ってくれる」存在
NEWSポストセブン
1985年春、ハワイにて。ファースト写真集撮影時
《突然の訃報に「我慢してください」》“芸能界の父”が明かした中山美穂さんの最期、「警察から帰された美穂との対面」と検死の結果
NEWSポストセブン
無期限の活動休止を発表した国分太一
「給料もらっているんだからさ〜」国分太一、若手スタッフが気遣った“良かれと思って”発言 副社長としては「即レス・フッ軽」で業界関係者から高評価
NEWSポストセブン
ブラジル訪問を終えられた佳子さま(時事通信フォト)
《クッキーにケーキ、ゼリー菓子を…》佳子さま、ブラジル国内線のエコノミー席に居合わせた乗客が明かした機内での様子
NEWSポストセブン