ホンダ・シャトル

 レジャーや帰省に必要な長距離ドライブ耐性の高さと実用性を兼ね備えたダークホースは、ホンダ「シャトル」。ベースモデルの旧型フィットはハイブリッドシステムの欠陥でリコールを連発するなどイメージが良くなかったが、サスペンションや車体の設計は実は結構卓越しており、性能的にはグローバルのライバルと比較しても結構いいセンを行っていた。

「いかにも地味で、プロポーションも若干不格好だが、ステーションワゴンとしての能力、長旅耐性とも素晴らしかった」(井元氏)

「いかにも地味で、プロポーションも若干不格好だが、ステーションワゴンとしての能力、長旅耐性とも素晴らしかった」(井元氏)

 そのタフなボディ、シャシーを使って荷室を拡張したシャトルで出色なのは、リアシートを畳まないで600リットル超という、2クラス上のDセグメントミッドサイズワゴンも青くなるくらいの荷室容量だ。キャビンの広さも前後席とも余裕たっぷり。前席は長時間走行時の疲労も非常に小さい。

 このシャトル、ハイブリッドが主力だが、ダークホース的に美味しいのは車両価格180万円のガソリン車。エンジンは1.5リットルながら129psの高出力タイプで結構速い。燃費もWLTCで19.4kmと、非常に経済的だ。

圧倒的な荷室容量。「3階級上の高級ステーションワゴンとタメを張る積載能力。それでいて客室も広く、長旅でも窮屈さはまったくなかった」(井元氏)

圧倒的な荷室容量。「3階級上の高級ステーションワゴンとタメを張る積載能力。それでいて客室も広く、長旅でも窮屈さはまったくなかった」(井元氏)

●撮影/井元康一郎

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