ルノー・トゥインゴ
ヨーロッパのAセグメントミニカー「トゥインゴ」。日本ではさしずめ軽自動車に相当するクラスで、もっぱらシティコミュータ用途である……はずなのだが、3000kmの長距離ドライブをやってみたところ、これが実に素晴らしいミニカーだったのだ。
シートは座面の高さと背もたれの2つしか調整機能を持たないのだが、6時間トイレ休憩もなしに連続運転をしても大腿部に鈍痛ひとつ起こらないという、まるで長距離トラックのシートのような出来で、片道500km超のドライブなど朝飯前という感じであった。
荷室は狭いが2名乗車なら後席シートバックを倒せば長期旅行用の荷物も載せられるし、3名なら後席の片側を荷置き場に使えばいい。エンジンはすべて1000cc以下で、自動車税の恒久減税の恩恵を一番受けられるクラスであるというのも好感度大なポイントだ。
難点は輸入車ならではの価格の高さで、自動変速機は200万円をわずかに越えてしまう。だが、5速MTのノンターボエンジンなら179万円。ファッション性も考慮するとかなり魅力的と言えるだろう。