4位は、天才モーツァルトを描いた『アマデウス』。映画としてうまくできているなと思った。5位はキューバの日常を描いた音楽ドキュメンタリー『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』。音楽を楽しんでいるオッサンたちがいると思うとうれしくなった。6位は『セッション』。鬼コーチとドラマーというスポコン的映画だが、鬼気迫る演奏に気分が高揚する。
7位は、『ブルース・ブラザース』。8位は『Ray/レイ』。レイ・チャールズの伝記映画だ。9位はぼくが大好きなチェット・ベイカーを描いた『ブルーに生まれついて』。麻薬の売人から顎を砕かれ、前歯を失ってからトランペットの演奏が難しくなり、歌うようになった。この歌が暗くていいのだ。10位は『ジャニス リトル・ガール・ブルー』。ジャニス・ジョプリンのドキュメント映画だ。
こうやって考え始めると、ベスト10では収まりきらない。『シェルブールの雨傘』は20歳のカトリーヌ・ドヌーヴが美しく、ミシェル・ルグランの音楽もすばらしかった。『ダンサー・イン・ザ・ダーク』もいいし、『天使にラブ・ソングを…』も大好き。『MILES AHEAD/マイルス・デイヴィス空白の5年間』という映画もなかなか渋いいい映画だ。『ピアノ・レッスン』は映像も美しくて音楽も優れていた。
しつこい性分のぼくは、今度は、音楽映画じゃなくて、映画音楽だったら何が好きかな、と考えた。
1位は『カサブランカ』の「アズ・タイム・ゴーズ・バイ」、2位は『明日に向って撃て!』のバート・バカラックの音楽、3位は『死刑台のエレベーター』マイルス・デイヴィスのトランペットの即興的な演奏が渋くてすごい。4位は黒澤明の『七人の侍』。5位は『ロッキー』。「ロッキーのテーマ」は筋トレの定番である。
こうやって、コロナ自粛中に遊んでいると、あっと言う間に時間が経っていく。