芸能

『半沢直樹』、コロナで苦境の歌舞伎にファン増やす効果も

堺雅人主演の『半沢直樹』には「もはや歌舞伎」との称賛が寄せられる(時事通信フォト)

 7月より満を持してスタートした日曜劇場『半沢直樹』(TBS系)の約7年ぶりの続編が絶好調だ。このご時世に「本編の見逃し配信なし」という強気な策も功を奏してか、なんと視聴率は5週連続20%超え。8月16日に放送された第5話は平均視聴率25.5%で、相変わらず怪物じみた視聴率を叩き出している(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。

『半沢直樹』といえば、登場人物たちの丁々発止のやりとりが大きな魅力。第2シーズンに入り、いわゆる“パワーワード(インパクトのある言葉を意味するネットスラングのこと)”的なセリフや“顔芸”もパワーアップしたようだ。

 大和田(香川照之)の「お・し・ま・い・death!」や伊佐山(市川猿之助)の「詫びろ詫びろ詫びろ詫びろ詫びろ詫びろ詫びろ詫びろ半沢〜!」など次々と名シーンが生まれて、視聴者によるTwitter上での“実況”が盛り上がっている。

 先述した香川照之と市川猿之助の他にも、『半沢直樹』には片岡愛之助や尾上松也たち歌舞伎俳優が多数出演している。彼らの声を張り上げ、表情筋を駆使した熱演は、視聴者から「もはや歌舞伎」と冗談めかして称賛されている。「半沢直樹から歌舞伎に興味を持った」や「半沢直樹を歌舞伎化してほしい」という声もあるようだ。

『半沢直樹』に出演する歌舞伎俳優たちの“濃い”演技は、どこから生まれるものなのか? 歌舞伎ライターの仲野マリ氏は、このように解説する。

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