●村山富市(96)
1994年6月30日の首相就任から10日足らずで開催されたイタリア・ナポリでのサミットの晩餐会で、脂っこいイタリア料理や鉱物質を含んだ水を何度も口にしたことで下痢と脱水症状を発症。入院先には100人を超える報道陣が詰めかける騒動になったが、1日で退院した。
●小渕恵三(享年62)
2000年4月2日未明、脳梗塞で倒れたが青木幹雄官房長官は同日午後11時半にようやく公表。官邸は動静を「公邸で資料整理などして過ごす」と虚偽の発表。
●森喜朗(83)
小渕首相が緊急入院した3日後の2000年4月5日、森喜朗氏が後継首相に就任。7日の所信表明演説後、虎の門病院の検査で腫瘍マーカーの値が高いと指摘される。その後、病気を伏せたまま職を全うし、辞任後の2002年7月、前立腺がんを公表した。
●安倍晋三(65)
所信表明演説の2日後、2007年9月12日に退陣を表明し、翌日入院。辞任理由に病気を挙げていなかったが、9月24日の慶応大学病院での退院後、会見で「在職中に自らの体調について述べるべきでないと思っておりました」と明かした。再登板後、2020年8月28日に再び病気による辞任を表明。
※週刊ポスト2020年9月11日号