世界記録を作った王貞治の展示ケース
加藤:はい。今年1月に全日本女子野球連盟の年間授賞式で国内普及発展功労賞の表彰をしていただきました。SNSを通じて女子野球を広めたということで。
平松:25歳で殿堂ホールでの表彰とは凄いね。僕は69歳まで縁がなかった(笑い)。
加藤:とんでもないです。最近は野球を始める女の子も多くなりました。女子野球のワールドカップで日本は6連覇中なんですよ。
平松:そりゃ凄いや。プロの誕生でさらなる目標ができたが、女子にも甲子園のような大会があるといいね。
加藤:将来、殿堂入りするような女子野球の選手が出ることを期待したいですね。
球史に残る名選手のバットやグラブを展示
12球団の主力選手のバットやグラブ、スパイクなど用具約200点を間近に見られる
高校野球の名門校のユニフォーム
WBCの優勝トロフィー
加藤優は今も現役
●ひらまつ・まさじ/1947年、岡山県生まれ。1965年、岡山東商のエースとしてセンバツ優勝。日本石油を経て、大洋(現・DeNA)にドラフト2位指名を受け1967年途中に入団。1984年の引退まで大洋一筋で「カミソリ・シュート」を武器に201勝を挙げ、2017年野球殿堂入り。
●かとう・ゆう/1995年、神奈川県生まれ。5歳から野球を始め、高校在学時には日本代表候補選手(マドンナジャパン)に選出される。2016年に女子プロ野球埼玉アストライアに入団、2019年にベストナイン(外野手)。現在はDeNAのベースボールスクールでコーチを務めながら、現役続行中。
撮影■藤岡雅樹 取材・文■鵜飼克郎 写真提供■野球殿堂博物館
※週刊ポスト2020年9月11日号