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安倍首相「家庭内別居」状態 夫婦間の会話はほとんどなし

冷え切っていたという(共同通信社)

 安倍晋三首相(65才)は8月28日、突然の辞意を表明した。その衝撃も冷めやらぬなか、次の首相選びが刻々と進んでいる。

「9月14日、自民党の両院議員総会が開かれ、自民党総裁が決まる。その結果を受け、16日に国会が臨時召集され、首班指名が行われるという日程で調整が進んでいます。安倍総理の辞意から1週間も経たないうちに、菅義偉官房長官(71才)が総裁選への立候補の名乗りを上げ、党内の実力者の“密室談合”によって、次期総理のイスをほぼ確定的にしました」(永田町関係者)

 石破茂元幹事長(63才)や岸田文雄政調会長(63才)も立候補を表明するが、すでに大勢は決した。国民をまったくの蚊帳の外に置き、安倍政権の利権をそのまま引き継ぎたいという党の重鎮たちの思惑だけで、日本の次のリーダーが決まるというめちゃくちゃな現実はひとまず置いて、いま永田町で大きな謎とされているのが「なぜ安倍首相は辞めねばならなかったのか」ということだ。

「首相は潰瘍性大腸炎の悪化を辞意の理由に挙げました。しかし、大腸炎はもともとのことで、首相の近くにいる政界関係者にとって症状がずっと続いていたことは周知の事実。いまさらそれで辞任すると言われても納得できない。大腸炎ではない、がんなどのもっと重篤な病気に侵されていると考える方が自然です」(全国紙政治部記者)

 事の発端は、8月17日に7時間半にわたって慶應大学病院(東京・新宿区)に籠もったこと。その日から首相の健康不安説が一気に広まった。

「潰瘍性大腸炎の治療のほか、がん検査を受けたという報道もありました。官邸は『夏期休暇を利用し、休み明けの体調管理に万全を期すために日帰り検診を受けた』と説明した。実際、この時点で辞任の考えは、総理にも周辺にもなかったはずです。

 しかし、急転直下、精密検査の結果が慶應大学病院から報告されると、ドクターストップがかかり、辞任せざるを得なかったのではないでしょうか。実際、総理は会見当日も相当取り乱していた。もしかしたら会見の直前というタイミングで、命にかかわる非常に深刻な病名が伝えられた可能性がある」(別の官邸関係者)

 極めて深刻な症状は、首相夫人の安倍昭恵さん(58才)にも青天の霹靂だった。

「“夫は夫、私は私”と家庭内野党を気取ってきた昭恵さんは、首相の体調が思わしくなく、自宅で医師の治療を受けていても姿も見せず、そもそも自宅を留守にすることも多かったそうです。首相が深刻な表情をしていても、昭恵さんはいつもあっけらかん。そこが昭恵さんのいいところだと言う人もいますが…。ただし、今回、命にかかわる病状を聞いて、さすがにショックだったそうです」(安倍家の知人)

「総理なんかやめて」と言ったのに

 安倍家に近い政界関係者が証言する。

「総理の健康悪化の原因は『激務による疲れとストレス』といわれてきましたが、その原因の何割かは家庭内、特に昭恵夫人の行動にあったことは間違いありません」

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