「屈伸ついでにレディー・ガガ」
ザ・ドリフターズの『8時だョ!全員集合』や『オレたちひょうきん族』などが終わって、もうお笑い芸人はいないだろうと思ったら、とんねるずさんやウッチャンナンチャンさん、ダウンタウンさん、清水ミチコさん、野沢直子さんが出てきた。ぼくはその活躍をずっと見てきたので、なぜかふと、自分も彼らのようになれるんじゃないかと思ったんですよ、本当に」
でも、東京の世田谷出身でお笑いって、どうしたんですか?と聞くと、
「そうなんですよ! どうしたらいいか、まったくわからなくて、劇団に入ってみたんですが、ちょっと違ってて…、で、浅井企画に直接電話して面接を受けたんです」
え!? すごい行動力!!
「実は、いま所属している浅井企画に入れたのも、野球やバレーボールで培った返事のおかげなんです。面接担当の常務が野球部出身で、何を聞かれても、すかさず『はい!』と反射的に返事をしていたら、『お前、返事がいいな』と気に入られて…」
たしかに、よく通るいい声だ。
「でも、いざデビューして、3か月でわかりましたね。自分は憧れていた先輩がたとは違うって。それでも必死に『ぺっこり45度』とか、ギャグはやってましたけど…」
【プロフィール】
飯尾和樹/いいおかずき 1968年12月22日生まれ。東京都出身。浅井企画に所属し、お笑いコンビ「チャマーず」、「La.おかき」(ラ・おかき)を経て、2000年にやすと「ずん」を結成。自宅では家事を分担し、気分転換に料理は7~8割担当している。好きな料理はカツカレー。嫌いな食べ物はカリフラワー。趣味はゴルフ、料理、物件選び。エッセイ『どのみちぺっこり』(PARCO出版)発売中。
撮影/森浩司
※女性セブン2020年9月17日号