そう言って、デビュー間もない頃の話をし始めた。
「昔、キャイ~ンの番組で花占いをしたことがあるんです。順番に占ってもらう中、占いの先生が『飯尾さんはね、ススキです』って。『ススキって花ですか!? 先生!』って言ったら、『何を言ってるの。ススキがないとお月見では、月も団子も映えない。それにススキはね、夕暮れになると黄金色に輝くのよ』って。やっぱり、お月さんが田中みな実ちゃんとか、高橋メアリージュンちゃんとかで、ぼくはススキ。あれ、当たってたな~って。それが正しい世間の意見だと思います」
思わず「たしかに~」と、取材記者が相づちを打つと、すかさず、
「たしかにって、それ言っちゃダメでしょ! マスクしてても本音が漏れちゃってますからね、気をつけて!!」と、真剣な顔でまくし立てたかと思うと、「でも、正直で信頼できるな~」とニッコリ。すっかりその魅力にハマってしまった。
大将や、さんまさんみたいにぼくもなれるかもしれない
お笑いを目指したのは、高校卒業後。大学には進学せず、3か月ほど劇団に所属した。
「小松政夫さんや伊東四朗さん、大将(萩本欽一)などを、ずっと見てきましたから。大笑いしながらね。それに『男はつらいよ』が大好きなので、うちの親父と毎年映画を見に行ってましたしね。