ずん一覧

【ずん】に関するニュースを集めたページです。

(時事通信フォト)
令和の今なぜ「ドリフに挑戦」なのか? 中堅芸人たちが演じる理由
 志村けんさん(享年70)が亡くなってから1年半、『ドリフ』がテレビ番組で“復活”する。ドリフのメンバーに加えて、人気の中堅芸人たちがドリフのコントに挑戦するのだ。今なぜドリフなのか? コラムニストでテレビ解説者の木村隆志さんが解説する。 * * * 26日19時から放送される『ドリフに大挑戦スペシャル』(フジテレビ系)は、長年親しまれ、今年5月3日にも放送された『ドリフ大爆笑』のような過去のコント集ではありません。 今回の特番は、「ドリフを愛してやまない芸能人“ドリフ・ラヴァーズ”が名作コントに挑戦する」という異例の企画。しかも、「もしもシリーズ」などの名作コントで真っ向勝負し、さらに3時間もの長尺放送であるところに意気込みが表れています。 ドリフのコントに挑むメンバーは、サンドウィッチマン、カンニング竹山さん、劇団ひとりさん、アンタッチャブル・柴田英嗣さん、東京03・飯塚悟志さん、ずん・飯尾和樹さん、阿佐ヶ谷姉妹さんなど、実に30人超。さらにオリジナルメンバーの高木ブーさん、仲本工事さん、加藤茶さんも、「雷様」のコントなどを披露して華を添えるようです。「ドリフ全盛期」と言われる昭和から、人々の趣味嗜好や生活習慣が大きく変わった令和の今、なぜドリフのコントに現役バリバリの芸人たちが挑戦するのでしょうか。志村さんを亡くした今が継承のとき この特番の放送が発表されたとき、ネット上には賛否両論の声で二分されました。 加藤茶さん本人が「正直、想像もしてなかったです。そのくらい、当時の僕らがやってきたことを超えるってことは難しいと思うし、マネできる訳がない、という自信もあった」とコメントしたように、オリジナルを超えるのは至難の業。視聴者の中にも思い入れの強い人が多いだけに、批判を浴びるリスクの高いチャレンジと言えるでしょう。 しかし、賛成派の中で特筆すべきは、「難しい所はあると思うけど、ノウハウは後世に残って欲しい」「ドリフも高齢だしいつかは居なくなる。若手が吸収して継承していくのも大事」という声の多さ。「現役バリバリの世代が今、ドリフの芸を受け継いでおかないと、もう見られなくなってしまう……」という危機感を抱いている人々がいるのは間違いないでしょう。 その上で、あらためて前述した“ドリフ・ラヴァーズ”のメンバーを見直してみると、「子どものころにドリフのコントを見て育った」という中堅芸人ばかりであることに気づくはずです。いきなりアラサーの若手芸人に受け継いでもらうのではなく、アラフィフ芸人を中心に据えているところが、「まずドリフのコントを愛し、よく理解しているこの世代に引き継ぐ」という現実的な選択であることを物語っています。 今後は、そのアラフィフからアラフォー、アラサーの世代に引き継いでいけるのか。今回の特番は、「ドリフのコントが継承芸になっていくか」の試金石のように見えるのです。 また、ドリフの中で唯一、冠番組や舞台などを精力的に行い、コントのバリバリ現役だった志村さんが亡くなったことも、「継承していかなければ」という強い思いにつながっているのではないでしょうか。視聴者は「きっと難しいだろう」「すぐにうまくいかないかもしれない」という前提で見る。制作サイドは批判があっても1度きりで終わらせずに続けていく。そんな“ドリフ・ラヴァーズ”を温かく見守る姿勢が大事なのかもしれません。ネタ番組を量産したいフジテレビ「なぜ令和の今、ドリフなのか」という理由には、フジテレビの事情も含まれています。 昨春の視聴率調査リニューアル以降、民放各局はスポンサー受けがよくCM収入につながりやすい10~40代に向けた番組制作を進めるようになりました。その世代が好む「お笑い系の企画が1つでもほしい」というのが本音であり、なかでも優先度が高いのは、幅広い年齢層の視聴者が見やすいネタ番組。 実際フジテレビ系はこの1か月だけで、『FNSラフ&ミュージック』『お笑いオムニバスGP』『ツギクル芸人グランプリ2021』『ドリフに大挑戦スペシャル』を放送し、28日にも『お笑い王者が激推し!最強ピンネタ15連発』が予定されています。 この中でもドリフのコントは最もシンプルでわかりやすく、ファミリー視聴に最適。フジテレビとしては自局の看板コンテンツだった「ドリフのコントと向き合わず放置する」というわけにはいかないのでしょう。 先月末、BPO(放送倫理・番組向上機構)の青少年委員会は、「痛みを伴うことを笑いの対象とするバラエティ」を審議対象とすることを明かし、今なお議論を呼んでいます。もともとドリフのコントは体を張るスタイルがベースになっているほか、現在の視聴者感覚では差別やハラスメントなどの批判を受けかねないものも多く、すべてを継承できるわけではないでしょう。 しかし、だからこそ現在でも放送できる形にアップデートしながら続けていくことは重要であり、その意味で今回の『ドリフに大挑戦スペシャル』にかかる期待は大きいものがあるのです。【木村隆志】コラムニスト、芸能・テレビ・ドラマ解説者。雑誌やウェブに月30本前後のコラムを提供するほか、『週刊フジテレビ批評』などの批評番組に出演し、番組への情報提供も行っている。タレント専門インタビュアーや人間関係コンサルタントとしても活動。著書に『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』『話しかけなくていい!会話術』『独身40男の歩き方』など。
2021.09.26 07:00
NEWSポストセブン
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人気の飯尾和樹 目指すは「ピクルスやパセリのような芸人」
“非モテおじさんブーム”などといわれる昨今。その中心にいるのが、お笑いコンビ・ずんの飯尾和樹(51才)だ。 CMでは、田中みな実の夫役や田中圭に嫉妬されるスター競艇選手を演じ、ドラマ『私の家政夫ナギサさん』(TBS系)では多部未華子の取引先の課長役を演じるなど、バラエティー番組だけでなく、さまざまなジャンルで活躍する彼に話を聞いた。1回ダメでも、2回、3回と諦めなければ20代で売れていた キャイ〜ンやナインティナインなど、同期には一気にスター街道を駆け上がった芸人が多い中、飯尾は長く売れない時期を過ごしてきた。「30才目前など、何度かやめようかと思いましたよ。でも、そのたびに関根勤さん(67才)や出川哲朗さん(56才)が、『飯尾おもしろいよ。そのまんまやればいいのに』って褒めてくれるんです。 第一線で活躍している彼らがそう言うんだから、まだできるかなって。そんな痛み止め注射を打ってもらいながらやってきたって感じです。ただ、あれだけ人を褒める関根さんに、『特番見たよ、いや~紺のスーツがよく似合ってたね』と言われたときは、『あ、今日はそこしか褒めるところがないんだ』って反省しましたね。優しさって人を反省させるんですね」(飯尾・以下同) こんなふうに、時折、サラリと口にする深い言葉が心に染みる。「ぼくは、やってることはずっと変わらないんですが、でも、20代といまではやっぱり違います。いま思うと、20代の頃って、ウケれば、そのまま売れたんですよね。でもぼくは、1回スベったらもう怖くてそれ以上できなかったんです。一緒に出ていた芸人たちと帰り道で『今日は流れが来なかったな』という最悪の言い訳をしたりしてね。 いまなら、『お前に流れなんか来ないよ、誰も知らないんだから。流れを作るしかないだろう』って、当時の自分に言ってやりたいところですが、当時はそう言い訳しないと次の日を迎えられなかったんです。何もしなかった自分に対してね」 明るく楽しく語っていた彼が、一瞬、真顔になる。過去の自分に語りかけているようだ。めげてはいけない。それに気づいたのは、ウド鈴木(50才)の姿を見てのことだった。「ずんの前に組んでいた『La.おかき』というコンビを解散して、仕事がほとんどなかった頃、キャイ〜ンのラジオ収録を見に行ったんです。 そこでウドちゃんが1回スベって、2回目もダメだったのに、3回目もめげずにボケたら、ドーンとウケたんです。それを見て、心底すごいと思って、自分の中で何かが弾けたんですよね。 それと、タモリさんが運転手のジョニ男さんに『がんばって上へ行きたいなら、自分がおもしろいと思うことをやってればいいんじゃないか。飯尾なんて、会ったときからずっとやってること同じだもんな』と言ったのを聞いたことですね。 タモリさんには『時代は追うな』とも言われました。時代は追っかけようとすればするほど、絶対追いつかない。でも、ずっと同じことをしていれば、ひと回りして時代がいつか追いつくって。ああ、そうかーと思ってね。ぼくの場合、人の名前をお借りして、ギャグをするしか思いつかないから、そればかりやってるんですけどね」 とはいえ、優に100を超えるであろうギャグを作り続けるのは至難の業だ。今回の撮影時も“ぱっくりピスターチオ”“屈伸ついでにレディー・ガガ”“よろけたついでに由美かおる”など、床に座るのもいとわず、それらのギャグを披露してくれた。思わず取材を忘れて笑い転げてしまったほど。 その独特のギャグセンスも注目されているが、“キてる感覚”は本人にあるのだろうか。「“キてる”なんて、本当おこがましくて思っていません。ぼくが仕事をもらえているのは、結局、AD時代に『いつか一緒に仕事しましょう』と言っていたスタッフが、ディレクターになったり、プロデューサーになったり、周りがどんどん偉くなってくれてるから。 それに、キャイ〜ンやネプチューン、くりぃむしちゅー、ナイナイなどの同期が冠番組をするようになって呼んでくれるのも大きい。彼らの枠の取り合いレースは大変でしょうが、ぼくは友達の家に遊びに行くような感覚です。ちょっとしたトークという焼き菓子を持って(笑い)」 と、お菓子を差し出すような真似をする。先に、関根勤らが語ったという「そのままで飯尾はおもしろい」という言葉を紹介したが、それをいま、多くの人がようやくわかってきたのだろう。 生き馬の目を抜く、といわれる芸能界で、他人を蹴落としてのし上がるのではなく、偉くなった仲間や周りの引き立てでいまがある、と言い切る謙虚さ。この低姿勢こそ、コロナ禍でギスギスしがちな日本社会に、必要とされる力なのかもしれない。 座右の銘はと尋ねると、「“人に甘える”です!」と即答しニッコリ笑う。「目指すはピクルスやパセリのような何気にいる芸人です。ぼくは自分にできることをやるだけやったら、あとは丸投げ。自分のギャグが多少、生半可でも周囲が拾ってくれたり、被せてくれたり、時には救助ヘリも飛ばしてくれる。ひとりじゃ何もできないから。だからぼくは、人に甘えて生きていくことにしたんです」 人に甘えられるのも、周りへの絶大な信頼があってこそ。肩の力を抜いて自然体で生きる姿は、甘えたくなる「いい男」そのものでした。【プロフィール】飯尾和樹/いいおかずき。1968年12月22日生まれ。東京都出身。浅井企画に所属し、お笑いコンビ「チャマーず」、「La.おかき」(ラ・おかき)を経て、2000年にやすと「ずん」を結成。自宅では家事を分担し、気分転換に料理は7~8割担当している。好きな料理はカツカレー。嫌いな食べ物はカリフラワー。趣味はゴルフ、料理、物件選び。エッセイ『どのみちぺっこり』(PARCO出版)発売中。撮影/森浩司※女性セブン2020年9月17日号
2020.09.08 07:00
女性セブン
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飯尾和樹 きれいな人もいいけど、「空気が読める人」がいい
 CM、ドラマ、情報番組とジャンルを超えて活躍するお笑いコンビ・ずんの飯尾和樹(51才)。俳優として多くの女優とも共演しているが、忘れがたい人として挙げたのが、天海祐希だ。「皆さん素敵ですが、天海祐希さんとの最初の出会いは印象深いですね。関根勤さんの食事会でのことですが、ぼくたちは先に着いたので、関根さんを中心に横並びに座って待っていたら、『遅くなりました!』と、天海さんが入ってきた。そのオーラときれいさに、相方のやすが立ち上がり、前髪をささっと直したんですよ!! やすはもう、2015年くらい前から坊主頭なのに! 天海さんはあのやすに、一瞬髪を生やさせたんです!!」 そんなたった一瞬の奇跡のような話を、身振り手振りを交えて語る。取材スタッフは笑いっぱなしだ。では、「いいな」と思うのは、どんな女性なのだろうか。「もちろん、きれいな女の人もいいと思いますが、バラエティー番組などで、エンディングに掛け声をかけることがあるんですね。『いいとも!』みたいに。あるとき、某番組で、みんなが掛け声をかけているのに、ゲストで来たきれいなモデルさんが、髪の毛をいじっていたんです。その横では山田花子ちゃんが一生懸命やっていて、その姿を見たとき、『あ、長くいるなら山田花子ちゃんだな』と思いましたね」 と、少し間を置き、言葉を続ける。「だって、空気が読める人っていいじゃないですか。そう思いません? 結局は、おっさんの意見になっちゃいましたけど」 バラエティーで共演することが多いタレントでは、井森美幸や島崎和歌子も、空気が読めて気遣いがすごくて、本当に優しいという。「お2人とも独身だから、『将来、体調など心配になったら、ぼくとか出川(哲郎)さんとか、みんなで病院に付き添うから』って約束してるんです。『近くの喫茶店で待ってるから、そこのナポリタン食べて帰りましょうよ。そのときは、おごってくださいね』って、和歌子姉さんにちゃっかり言いました(笑い)」 なんか楽しそうでいいですね~、と言うと、「一緒に行きましょうよ」と記者の名を呼び誘ってくれる。垣根のない人だ。「あの2人に友近さんを加えて、彼女たちが、もし相撲部屋に嫁いだら、横綱が生まれるんじゃないかって思いますね。傾きかけた旅館なら、きっと再生できると思いますね」【プロフィール】飯尾和樹/いいおかずき 1968年12月22日生まれ。東京都出身。浅井企画に所属し、お笑いコンビ「チャマーず」、「La.おかき」(ラ・おかき)を経て、2000年にやすと「ずん」を結成。自宅では家事を分担し、気分転換に料理は7~8割担当している。好きな料理はカツカレー。嫌いな食べ物はカリフラワー。趣味はゴルフ、料理、物件選び。エッセイ『どのみちぺっこり』(PARCO出版)発売中。撮影/森浩司※女性セブン2020年9月17日号
2020.09.07 07:00
女性セブン
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ずん飯尾和樹が語る 内村光良と舘ひろしの優しさエピソード
 芸歴29年にして、現在CM4本に出演。お笑いコンビ「ずん」の飯尾和樹(51才)が大ブレイク中だ。自然体な姿勢から「いい人」という評価を受ける飯尾だが、これまで多くの芸人や俳優と仕事をしてきた彼が思う「いい男」とは、どんな人物なのだろう。「この前、出川哲朗さんや堀内健ちゃんとかと話していたんですけど。まぁ、かっこいい芸人のエピソードはたくさんありますね。なかでも、内村光良さんはすごい。キャイ〜ンのウドちゃんは、『ウリナリ!!』(日本テレビ系)の頃から弟子みたいなもんですが、怒られたことがないって」(飯尾・以下同) と、ここで水を飲み…。「ぼくも、15年ほど前、『内村プロデュース』(テレビ朝日系)という番組に出させてもらってた流れで、内村監督の『ピーナッツ』という映画にも出させてもらったんですけど。厚木(神奈川)の山奥の球場が撮影場所で、前日が土砂降り。朝5時半くらいに現場に行ったらビチャビチャで、助監督やスタッフが総出でグラウンド補修しているんですよ。 それで、『手伝いましょうか』って聞いたら『いや、演者さんはスタンバイしておいてください』と言われて、みんなでベラベラとトークしていたら、内村さんがすーっといなくなって、しばらくしてふとグラウンドを見たら、内村さんも補修に加わっていたんですよ! みんな『あっ、ヤバ』って急いで手伝いに行きましたが。本当に人に優しく自分に厳しく、背中で伝える人。かっこいいんですよね」 すごいスピードで淡々と話すのだが、そそくさと手伝いに行く彼らの姿がありありと目に浮かび、内村への熱い思いが伝わってくる。 最近、総務省『マイナポイント事業』のCMで共演した舘ひろしも印象的だったという。「現場入りのとき、舘さんは深々と頭を下げて『お世話になります。よろしくお願いします』(と飯尾は立ち上がり、マネをして…)って、甲子園の高校球児みたいにあいさつするんです。もちろん、帰るときも『お疲れ様でした』とていねいなお辞儀をして。 持参したコーヒーを入れてくれたり、『3行以上のせりふは覚えられない』とか冗談を言ってぼくの緊張をほぐしてくれたり、監督からの要求には、すべて『OK、やりましょう』ってどんなことでもやるんです。すごいスターなのにめちゃくちゃ腰が低い。そして優しくて、気さくで、おもしろいんです」【プロフィール】飯尾和樹/いいおかずき 1968年12月22日生まれ。東京都出身。浅井企画に所属し、お笑いコンビ「チャマーず」、「La.おかき」(ラ・おかき)を経て、2000年にやすと「ずん」を結成。自宅では家事を分担し、気分転換に料理は7~8割担当している。好きな料理はカツカレー。嫌いな食べ物はカリフラワー。趣味はゴルフ、料理、物件選び。エッセイ『どのみちぺっこり』(PARCO出版)発売中。撮影/森浩司※女性セブン2020年9月17日号
2020.09.06 07:00
女性セブン
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人気の飯尾和樹 CM共演田中みな実に言われたショックな言葉
 22才でお笑い界に飛び込んで、来年で30年を迎えるお笑いコンビ・ずんの飯尾和樹(51才)。「仕事がなかなかつながらず、もちろん食えないときも多々ありました」 そうあっけらかんと語る飯尾に、芸人仲間がつけたあだ名は“見える透明人間”だ。そんな彼がここにきて、にわかに存在感を増し、現在CM4本、ドラマに情報番組と八面六臂の活躍を見せている。しかもCMでは、美人女優と夫婦役も演じている。「CMの話が来たときは、なんでぼくなんだろう?と思いましたよ。このフェイスですからね、田中みな実ちゃんや高橋メアリージュンちゃんみたいなきれいな奥さんをもらうのは夢のような話だから、うれしかったですけどね。撮影現場では、みな実ちゃんから『飯尾さんでよかった』って言われてね。『なんで?』って聞いたら、『これが佐藤健さんとかだったら、惚れちゃうかもしれないじゃないですか』だって。ひっでえな~(笑い)」(飯尾・以下同) そう言って、「ちょっとお水飲んでもいいですか、一気に話しちゃったから」と、ごくごく水を飲む。「でも、『明治TANPACT』のときも、『メルカリ』のときも、監督や技術さんなどのスタッフが応援してくれているような、妙に熱いものを感じたんですよね。そのとき、ああ、ぼくはみんなの夢を演じさせてもらってるんだ、と思って、ありがたかったですね」 小学校時代に少年野球を始め、プロ野球選手を夢見ていたが、中学でその才能がないことに気づいて、高校ではバレーボール部に所属。体育会系の青春時代を送ってきた。「学生時代もモテませんでしたね~。高校が男子校だったし、女子とは無縁の生活でしたしね。学校帰りに、同年代の男子がかわいい女の子を連れているのを見ては、舌打ちばかりしてましたよ。結局、今回のCMもぼくは引き立て役なんですけどね」 そう言って、デビュー間もない頃の話をし始めた。「昔、キャイ~ンの番組で花占いをしたことがあるんです。順番に占ってもらう中、占いの先生が『飯尾さんはね、ススキです』って。『ススキって花ですか!? 先生!』って言ったら、『何を言ってるの。ススキがないとお月見では、月も団子も映えない。それにススキはね、夕暮れになると黄金色に輝くのよ』って。やっぱり、お月さんが田中みな実ちゃんとか、高橋メアリージュンちゃんとかで、ぼくはススキ。あれ、当たってたな~って。それが正しい世間の意見だと思います」 思わず「たしかに~」と、取材記者が相づちを打つと、すかさず、「たしかにって、それ言っちゃダメでしょ! マスクしてても本音が漏れちゃってますからね、気をつけて!!」と、真剣な顔でまくし立てたかと思うと、「でも、正直で信頼できるな~」とニッコリ。すっかりその魅力にハマってしまった。大将や、さんまさんみたいにぼくもなれるかもしれない お笑いを目指したのは、高校卒業後。大学には進学せず、3か月ほど劇団に所属した。「小松政夫さんや伊東四朗さん、大将(萩本欽一)などを、ずっと見てきましたから。大笑いしながらね。それに『男はつらいよ』が大好きなので、うちの親父と毎年映画を見に行ってましたしね。 ザ・ドリフターズの『8時だョ!全員集合』や『オレたちひょうきん族』などが終わって、もうお笑い芸人はいないだろうと思ったら、とんねるずさんやウッチャンナンチャンさん、ダウンタウンさん、清水ミチコさん、野沢直子さんが出てきた。ぼくはその活躍をずっと見てきたので、なぜかふと、自分も彼らのようになれるんじゃないかと思ったんですよ、本当に」 でも、東京の世田谷出身でお笑いって、どうしたんですか?と聞くと、「そうなんですよ! どうしたらいいか、まったくわからなくて、劇団に入ってみたんですが、ちょっと違ってて…、で、浅井企画に直接電話して面接を受けたんです」 え!? すごい行動力!!「実は、いま所属している浅井企画に入れたのも、野球やバレーボールで培った返事のおかげなんです。面接担当の常務が野球部出身で、何を聞かれても、すかさず『はい!』と反射的に返事をしていたら、『お前、返事がいいな』と気に入られて…」 たしかに、よく通るいい声だ。「でも、いざデビューして、3か月でわかりましたね。自分は憧れていた先輩がたとは違うって。それでも必死に『ぺっこり45度』とか、ギャグはやってましたけど…」【プロフィール】飯尾和樹/いいおかずき 1968年12月22日生まれ。東京都出身。浅井企画に所属し、お笑いコンビ「チャマーず」、「La.おかき」(ラ・おかき)を経て、2000年にやすと「ずん」を結成。自宅では家事を分担し、気分転換に料理は7~8割担当している。好きな料理はカツカレー。嫌いな食べ物はカリフラワー。趣味はゴルフ、料理、物件選び。エッセイ『どのみちぺっこり』(PARCO出版)発売中。撮影/森浩司※女性セブン2020年9月17日号
2020.09.05 07:00
女性セブン
サンジャポに代打MCとして登場したずんの飯尾和樹
サンジャポでMC務めた飯尾和樹は「代打出演」の完成形か
 不祥事やコロナ感染などの影響で、当事者のタレントに代わってテレビ番組に代打で出演するタレントに注目が集まっている。「いつもより面白い」「違和感ある」など視聴者の反応はさまざまだ。新型コロナウイルスに感染した爆笑問題・田中裕二(55歳)の代打で『サンデージャポン』(TBS系)のMCを務めた、ずんの飯尾和樹(51歳)の場合はどうだったのか。コラムニストのペリー荻野さんが分析する。 * * * 今、さまざまな事情で番組出演ができなくなったタレントに替わる「代打出演」が増えている。代打タレントはいつもの番組の流れにどう乗るか、はしゃぎすぎても小さくなりすぎてもつまらない。自分の立ち位置を見つけるのはなかなか難しいのだ。 そんな中、「代打出演の完成形」にも見えたのが、爆笑問題田中裕二の代打で『サンデージャポン』に出た飯尾和樹である。 飯尾の代打成功ポイントは、3つある。まず、第一は「適当に粗末に扱われる」  番組冒頭から下を向いてばかりの飯尾。安倍首相退陣で、言い間違いが許されない各議員の名前やら政治用語やらが飛び交う中での進行役にカチカチ状態だ。そんな飯尾の様子を見逃すはずもない太田光が「緊張が伝わってくるんですけど」と言い出し、どう答える飯尾?と思ったら「こんな分厚いカンペあるんですよ」と手元のカンペを見せた。 一見、開き直った態度としか見えないが、カンペを見せることで、普段、田中がどんな風に進行していたのか視聴者にも伝わると同時に、飯尾の田中へのリスペクトも見えた。しかも、こんなに困っていると表明しても、スタジオの太田をはじめ、ぺこぱも壇蜜も、もちろんテリー伊藤も誰も助けない。飯尾、困ったまま。だが、ここでは「困った飯尾」が面白いので、それでいいのである。 そして、田中から番組へのメッセージが読まれると、そこには代打の飯尾への言葉はなし。飯尾は「俺の名前がない!」とガックリ。いいのいいの。ガックリしたり、困ったり。適当に粗末に扱われるのがこの番組での飯尾の立ち位置なんだから。 成功ポイントその2は、「適当にスベる」。番組の途中でメガネを頭上に置いて「女編集長」などとネタをやって、スベりまくってしまった飯尾。だいたい田中は、番組の中でネタはやらないのに、なんでこういう展開に?と思うが、ここでスベらず爆笑となっていたら、かえって居心地が悪かったに違いない。あちゃー、やっちゃったよ~とハラハラしつつ、番組から目が離せなくなった視聴者も多かったはず。おかげで「あちゃー」がお約束のデーブ・スペクターの影が薄く感じられた。 成功ポイントその3は、「適当に存在感がない」。この日は、芸能ネタでおじさんがカワイイと感じる人が増え、「かわいいおじさんブーム」が取り上げられた。そのかわいいおじさんのひとりが他ならぬ飯尾和樹。出演中のドラマ『私の家政夫ナギサさん』でヒロインの多部未華子に小さなお菓子をあげて励ます営業課長役に対して、ドラマファンの女の子たちから「いるだけでカワイイ」などと言われているのである。 スタジオの山之内すず(18歳)も「安心感がいいのかな」などとコメント。これで一気に飯尾が番組で存在感が輝くか?と思ったが、太田が飯尾とは無関係の昭和のころの「なんちゃっておじさん」や「くしゃおじさん」の話を始めて、すずをきょとんとさせ、さらに剛力彩芽の話題になって、ほぼコーナー終了。おじさん存在感も終了。あらら。でも、面白かった。 番組の視聴率は、前の週より5ポイントも高かったという。代打は小器用にうまくやらないほうがいい。飯尾を見て、それはよくわかった。
2020.09.01 07:00
NEWSポストセブン
【動画】みちょぱのトーク技術が凄い その“相槌力”の秘密とは
【動画】みちょぱのトーク技術が凄い その“相槌力”の秘密とは
 バラエティー番組で大活躍中の“みちょぱ”こと池田美優さん。『アメトーーク!』で放送された「みちょぱスゴイぞ芸人」では飯尾和樹さんや大久保佳代子さんがみちょぱさんの“相槌”の秀逸さを強調し、絶賛しました。モテコンサルタント・勝倉千尋さんは「絶妙な反応で相手の話をぐんぐん引き出してトークを盛り上げる技術は卓越しています」と分析。少し馴れ馴れしい印象をあえて演出しつつ相手を不快にさせない距離感はプロ級の技なのだそうです。
2020.07.02 07:00
NEWSポストセブン
みちょぱのトーク技術を支えるものとは(時事通信フォト)
みちょぱのトーク技術に共演者も脱帽 その“相槌力”とは
 近年、テレビでの活躍がめざましいギャル系タレント。藤田ニコルや“ゆきぽよ”こと木村有希らと並んで、その代表格に位置しているのが“みちょぱ”の愛称で知られるモデルでタレントの池田美優だろう。 こんがりと日焼けした肌に派手めなメイクといったギャルらしいスタイルを堂々と貫きながら、老若男女が目にするテレビというメディアで自らのポジションを確立したみちょぱ。SNS上での人気もすさまじく、TwitterとInstagramのフォロワー数はどちらも100万人を突破している。“ギャル”という属性を前面に押し出した彼女が、なぜここまで幅広い層の視聴者から支持を得られているのだろうか。4月に著書『恋愛資本主義社会のためのモテ強戦略論』(実業之日本社)を上梓したモテコンサルタント・勝倉千尋さんは、「ギャルのイメージと、本人のまともさの“正のギャップ”」が高い好感度の大きな理由と分析する。「マイナスなイメージのものがプラスのイメージの要素を備えると、“正のギャップ”が発生して好感度が爆上がりします。ギャルというと“タメ口で態度が悪い”といったイメージもあるかと思いますが、みちょぱさんは親しみやすい言葉づかいでありながらも基本的には敬語で話しますし、無礼なこともせず、どんな相手に対しても丁寧な対応をされています。一般的なギャルのイメージと、実際のみちょぱさんの常識的で端正な言動のギャップが、彼女ならではの不思議な魅力を生んでいるのでしょう」(勝倉さん、以下同) 去る4月2日には、テレビ朝日系のトークバラエティ番組『アメトーーク!』で「みちょぱスゴイぞ芸人」が放送された。その内容は、みちょぱと共演した芸人たちがトークスキルやバラエティタレントとしての資質を称えるというもの。とりわけ、ずんの飯尾和樹やオアシズの大久保佳代子が強調していたのが、彼女の“相槌”の秀逸さだった。「おじさんは話を聞いてくれて、自分に興味を持ってくれることが嬉しい」(飯尾)、「ノリがちょうどいい。転がしている感を見せずにアシストができる」(大久保)といったように、共演者たちは口々にみちょぱのハイレベルな傾聴力やリアクション力について証言。“モテ”の専門家である勝倉さんから見ても、そのスキルは並大抵のものではないようだ。「絶妙な反応で相手の話をぐんぐん引き出して、トークを盛り上げる技術は卓越しています。ギャルキャラということを勘案し、少し馴れ馴れしい印象もあえて演出しつつ、一方で相手を不快にさせない距離感の測り方もプロの技ですね。そのバランス感覚が、視聴者や共演者を魅了し、番組的にも重宝される武器になっていると思います」 勝倉さんによると、みちょぱの相槌には大きくふたつの特徴があるという。「ひとつ目は“否定しない”ということ。相手の意見に対して、まずは『うんうん』『そうなんだ』と受け入れたうえで、自分はそのあとに発言をしています。これによって相手は話しやすくなりますし、続くみちょぱさんの言葉が反対意見だったとしても、すんなりと受け止めることができるのです。 そしてもうひとつは、“リアクションが濃い”ということ。みちょぱさんは他人の話に対して、じつに楽しそうに、興味深そうな反応を示しています。人間は自分が一番好きなものなので、興味を持ってくれる相手には好印象を抱きやすい傾向があります。ごく自然に『あなたの話をもっと聞きたい!』と伝えてくれる“相槌力”の高さも、みちょぱさんが多くの人に愛される理由ではないでしょうか」 また『アメトーーク!』では、アンガールズの田中卓志によるみちょぱへの“セクハラ発言”も波紋を呼んだ。他の芸人も「みちょぱは下ネタへの対応がいい」という形で便乗したことで、テレビ業界の時代錯誤感や女性蔑視的な思想が浮き彫りになり、SNS上では田中のほか番組制作陣への批判の声があがった。 ナインティナインの岡村隆史によるラジオでの発言と同様に大きな炎上となってもおかしくなかったところだが、みちょぱは放送翌日に〈セクハラやらなんやら心配の声が届いてますが、あたしは嫌だと感じたら嫌と言える人だから言ってないってことは嫌だとは思ってないってこと!〉とツイート。〈そりゃあ気持ち悪 とはなるけど本気で言ってくる人なんてあたしの周りにいない 笑〉と田中の失言をフォローした。ことの是非はさておき、SNSの使い方についても、いかにもデジタルネイティブ世代らしい手練れた印象を与える。 21歳という年齢でありながら、みちょぱはさまざまな思惑がうごめく芸能界の荒波をしたたかに乗りこなしているようだ。彼女が出演する番組を視聴する際には、共演者のポテンシャルを引き出す“相槌力”や、優れたバランス感覚に着目してみるのも一興だろう。●取材・文/曹宇鉉(HEW)
2020.06.27 16:00
NEWSポストセブン
作家の志駕晃さんと映画監督の中田秀夫さんが対談
映画『スマホを落としただけなのに』第2弾 作者&監督対談
 興行収入が19.6億円を突破し、大ヒットを記録した映画『スマホを落としただけなのに』から約1年半、続編にあたる『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』が2月21日より公開される(全国東宝系にて)。今回はフリーWi-Fiにつないだことがきっかけで謎の男に命を狙われるヒロインの姿が描かれている。IT業界から転身した若き刑事を演じるのは千葉雄大(30才)。その恋人で事件に巻き込まれるヒロインを白石麻衣(27才)、連続殺人鬼を成田凌(26才)が演じ、豪華キャストの競演が話題を呼んでいる。 その一方で、すでに原作を読んだ人たちの間では、「やっぱりインターネットは怖い」という声が聞こえてくる。そんな「スマホ」の恐怖を描いた監督・中田秀夫さんと原作者・志駕晃さんは、何に脅威を感じ、この作品に挑んだのか。特別対談を行った。パスワードが盗まれる、架空請求が届く、SNSが乗っ取られる…前作に続いて、繰り返し「スマホ」にまつわるトラブルが描かれるが、2人にも、恐怖を覚えた体験はあったのだろうか。中田:いまでも忘れられないのは、インターネット黎明期で、まだ電話回線を使っていた頃のこと。パソコンを立ち上げて、いわゆる男性向けのサイトをぽちっとクリックしたら、「〇〇円支払わない場合は法的手段を取ります」という警告文がバーンと出てきたんです。もう、大パニックになりました。まだ何も見てなかったのに…です(苦笑)。志駕:映画の中でも、飯尾和樹さん演じるサイバー犯罪対策室の室長が、同じような目に遭って大慌てでしたね(笑い)。実は、ぼくにも同じような経験があります。しかも、すでにしっかり見た後だったので、なおさらマズいことになったと思ったんです(笑い)。中田:最初こそかなり焦ったものの、「待てよ? これ、ちょっと放っておいた方がいいんじゃないか?」と思い直した。振り込め詐欺と同じで、すぐにお金を振り込んではいけない。そう気がついて、冷静に対処できました。志駕:あの時代から10年以上が経ちましたが、原作の小説を書いている最中、まわりを見たら、ツイッターやフェイスブックの自分のアカウントを他人に無断で使われてしまう“乗っ取り”に遭った人が相当数いた。仲間内のふざけ半分ならまだしも、詐欺や犯罪につながり、自分が犯人にされてしまうとなると、恐ろしく感じたものです。中田:確かに、乗っ取りは恐ろしい。前作では、北川景子さんがフェイスブックのアカウントを乗っ取られて、勝手に恥ずかしい写真をアップされてしまったうえ、秘密にしていた過去も暴かれてしまった。実際、ぼくの友人も何人かがフェイスブックのアカウントを乗っ取られたことがあります。友人になりすましたアカウントから、「いまヒマ? アドレスを全部なくしたから、電話番号を教えて」というようなダイレクトメッセージが届いたんです。そのときは、なんとなく言葉遣いが変だったので「おかしい」と気づくことができました。志駕:言葉遣いがおかしいのは、外国人が翻訳アプリを使って日本人になりすますからですね。中田:そう。この先、日本語が巧みに操れる人たちが詐欺目的の乗っ取りを始めたら、かなりの数が引っかかるでしょうね。志駕:いまは犯罪も進化していて、特定の人物や企業にターゲットを絞り、メールなどを使って狙い撃ちにする『標的型』をはじめ、やり方が多様化しています。映画の中で、ベンチャー企業が仮想通貨を盗まれたのはまさにこの『標的型攻撃』を仕掛けられたから。加えて、セキュリティーの厳しい親会社ではなく、子会社や取引先を狙う『サプライチェーン攻撃』など、どんどん手口が進化していっているため、ひとたび標的にされたら防ぐのはなかなか難しい。こういう実態を知れば知るほど、「ぼくもいつ狙われるんだろう、怖いな」と常に不安です。中田:アマゾンやアップルを騙るフィッシングメールも週に1回くらいは届きます。こちらも「親愛なる顧客へ」という感じで、言葉遣いが変なのでいまのところは識別できて、被害は受けていませんが…。〈中田監督の代表作は、長い黒髪を垂らした貞子がテレビ画面から這い出てくる名場面で知られる映画『リング』(1998年)。“この世ならざるもの”が日常を侵食する怖さとは違った恐怖が、今作にはあるという。〉志駕:ぼくはなんで皆さんがこの映画を「怖い、怖い」というのか、最初わからなかったんです。だけどいろいろな感想を聞いて「なるほどな」と思ったのは「自分に起こり得る」というリアルな恐怖があるということ。前作では田中圭さん演じるサラリーマンがパスワードを誕生日に設定していたスマホを落としてしまい、すぐに読み解かれて乗っ取りに遭ったばかりか、架空請求が届いたり、住所や職場を特定され、恋人の命まで狙われました。2作目ではフリーWi-Fiをつないだだけで、仕事からデートまでどこで何をしているのか常にこっそり監視される羽目になる。「これは私かもしれない」と感じる人が多ければ多いほど、リアルな恐怖は伝染して増長するのでしょう。中田:『リング』を撮影したのは、ちょうどビデオとテレビが一家に一台ではなく、一人一台になった時代でした。だから貞子が出てくる「呪いのビデオ」が多くの人に注目されたんです。『スマホを落としただけなのに』も当時と似た、現実とのリンクを感じます。あの頃ビデオが普及したのと同じか、それ以上のスピードでスマホが普及して、いまや“第二の自分”のようになっている。1作目の撮影中に新宿の中央公園にいる人たちを観察したら、そこにいた人の100人中99人がスマホの画面とにらめっこしていた。あの瞬間、この映画はいけると確信しました(笑い)。志駕:1作目が公開されてから1年半がたとうとしていますが、この作品が、日本人のサイバーセキュリティー意識を飛躍的に高めたように思います(笑い)。映画を見て、即パスワードを変更した人、ずいぶんいたんじゃないでしょうか。中田:確かにそうですね。まず、『スマホを落としただけなのに』というタイトルに、「落とした“だけ”じゃないだろ! スマホを落としたら大変だろ!」と、ツッコミが入るようになった(笑い)。志駕:実際にみんなスマホの扱いに気をつけるようになりましたよね。中田:ぼく自身、映画を撮りながら、セキュリティー意識がかなり高まりました。ある企業のセキュリティー顧問からアドバイスをいただいて、スマホやパソコン、使っているアプリなどのパスワードを全部変えた。そのパスワードは忘れないように、手書きにして家に置いてあります。だからもし、出先でパスワードがわからなくなっても、家に帰りさえすればすべて確認できる。最後は、アナログが強いのだと実感しました。志駕:基本的に決済系のパスワードは一つひとつ別にすべきです。SNSが乗っ取られても一般人ならば被害は少ないけど、ネットショッピングのパスワードを抜かれるとかなりの実害が生じますから。中田:ただし、アナログがいいといっても、パスワードをメモしてそのままパソコンに貼っておくのは絶対にダメ。必ず、机の引き出しなど、離れた場所にしまっておいてください。志駕:セキュリティーのことでいうとよくあるのが、「このパソコンは乗っ取られたため、3時間以内にこちらのソフトをダウンロードしてください」とセキュリティーソフト自身が警告する詐欺。騙されて入力すると、さらに情報を盗まれます。脅して焦らせて、時間を刻むのが奴らの常套手段なので、そういう警告が出ても慌てないように。そもそもセキュリティーソフトが『乗っ取られました』という警告は絶対に出しません。〈SNSにまつわる恐怖は情報の流出や詐欺の被害だけではない。子供だったとしても、スマホひとつで社会とつながることができてしまう。〉志駕:スマホは身近で便利なツールですが、スマホを持つ・持たせる以上は、あらゆる危険と無縁でないことを忘れないでほしい。年齢なんて一切関係ない。出会い系やパパ活など、女性がスマホを通じて悪い男に引っかかる事件も多いので、特に女の子がいる家庭は気をつけてほしい。親子で映画を見ながら、“ここまではOKだけどここからはダメ”とモバイルリテラシーを高めてほしいです。〈いうなれば、この映画は“見るセキュリティー”。「もしスマホを落としたとしたら」という恐怖を、存分にシミュレートして、リアルの世界に生かしてほしい。〉【プロフィール】◆中田秀夫/1961年生まれ。1996年に『女優霊』で映画監督デビューを果たし、その後『リング』(1998年)、『リング2』(1999年)で日本映画界にホラーブームを巻き起こす。手がけた最新作『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』は前作からの続投。◆志駕晃/1963年生まれ。『スマホを落としただけなのに』で第15回『このミステリーがすごい!』大賞・隠し玉を受賞し、1917年同作品でデビュー。映画に加えて、舞台版『スマホを落としただけなのに』が3月20日より東京、大阪にて上演予定。※女性セブン2020年3月5日号
2020.02.21 07:00
女性セブン
「ジョージア」の新商品発売記念イベントに登場した広瀬アリスら
広瀬アリス、ずん・飯尾和樹らとともにタンバリン叩く
 女優の広瀬アリスが、日本コカ・コーラの「ジョージア ジャパンクラフトマン 微糖」の発売記念イベントにR-指定(Creepy Nuts)、眉村ちあき、飯尾和樹(ずん)とともに登場した。 広瀬は日々やりがいを持って働く人たちをオリジナルの歌で応援する「ジョージア ワーカーズソング」キャンペーンに参加するR-指定、眉村、飯尾と、この日限りの特別ユニットを結成。働く若者への応援ソング『えらいね!』を4人で披露した。広瀬の担当はタンバリンだ。■撮影/小彼英一
2019.06.24 16:00
NEWSポストセブン
『サンドのお風呂いただきます』(NHKのHPより)
一般人の家を訪問する番組がブーム ウケる理由は「人情」
 サンドウィッチマンの2人が一般人の家にお邪魔して、お風呂に入れさせてもらう――そんなNHKの番組が話題だ。こうした番組がウケる理由とは? コラムニストのペリー荻野さんが解説する。 * * * 最近、テレビカメラが一般人の家に行く番組が目立つ。テレビ東京では、終電を逃がした人にタクシー代を出す代わりに深夜の自宅訪問をさせてもらう『家、ついて行ってイイですか?』や農地などを歩きながら出会った人にお願いする『昼めし旅~あなたのご飯見せてください~』もある。テレビ朝日の『ポツンと一軒家』だって、隣人が見当たらない一般人の家にお邪魔する番組だ。 そんな中、驚いたのは、今春レギュラー番組になったNHK『サンドのお風呂いただきます』である。  これは風呂文化にこだわる男、サンドウィッチマン伊達みきおが、「真のお風呂文化は各家庭のこだわりの風呂にある」という信念のもと相方の富澤たけしとともに日本各地の家庭風呂に入れてもらうというもの。アポなしではないとはいえ、まさか腰巻用の白バスタオル持参で人のうちの風呂に入る番組ができるとは。 先日は、ゲストのずんの飯尾和樹とホンジャマカ石塚英彦とともに北海道へ。一軒目では、湯主(ここでは家主ではなく、湯主と呼ぶ)自慢の岩風呂に入った。湯主自ら、日高に巨大な岩を買い付けたというだけでもびっくりだが、タイマーで岩の上から滝のごとく真水が降り注ぐ仕掛けを自宅風呂に作っちゃう情熱もまたびっくり。これは何かに似ていると思ったら、放送30周年の実績を誇る一般人自宅訪問番組の大先輩『渡辺篤史の建もの探訪』(テレビ朝日系)であった。そして二軒目では、先代が苦労して開墾、今も生活水のすべてを「命の湧き水」で賄っているという九人家族を訪問。それを聞いた飯尾も「大事な水を…」と節水に注意しながらの入浴となった。 この番組がすごいのは、『お風呂いただきます』と風呂を前面に出しながら、実際の入浴シーンはとっても短いこと。出演者の顔ぶれを見れば、長く入浴シーンを見せられても…という感じだが、他の回のゲストも秋山竜次、TKO、スピードワゴンなど、ある意味統一感のある顔ぶれが厳選されているのが面白い。(ちなみにレギュラー番組になる前には五月みどり、八代亜紀もゲストになっている。この人選にも奥深いものが…) しかし、入浴シーンが短いのは当然なのである。この番組のメインは、風呂きっかけで聴く湯主一家の人情話なのだ。 一軒目では入浴後、貧しさや勤め先の倒産などを乗り越えた湯主の話を、しみじみ聞いた。二軒目では、いつも次の人のために貴重なお湯を適温にしておく思いやりが受け継がれているという話も出た。 思い出してみれば、巨大なしゃもじを持ったヨネスケが突然、家に来て晩ごはんを試食して回るという日テレの『突撃!隣の晩ごはん』は昭和から平成にかけて実に6000軒もの家に行ったという。制作費もそこそこでおまけにネタは無尽蔵。コスパがいい上に「人情」という最強カードを使える一般人番組は強い。顔の見えないつきあいが当たり前になった今、その強さが見直されている。まだまだ増えそうだ。
2019.05.26 07:00
NEWSポストセブン
「田中圭24時間テレビ」は役者の成長を映すテレビだった
「田中圭24時間テレビ」は役者の成長を映すテレビだった
 2018年もっともブレイクした俳優にあげられる田中圭が、24時間でドラマを収録し、収録の様子を生放送した『田中圭24時間テレビ』(Abema TV)。これはドラマなのか、バラエティなのか。その枠を乗り越えた何かなのか。イラストレーターでコラムニストのヨシムラヒロム氏が分析した。 * * * 田中圭はスゴい、このコラムで伝えたいことはこれだけだ。 年末にもなると各テレビ局では、スペシャル番組が放送される。それはインターネットテレビも同様で、abemaTVでは12月15日から16日まで『田中圭24時間テレビ』という番組が配信された。番組名からもわかるように、今年ブレイクした俳優・田中圭が24時間連続で出演する番組である。“24時間”とおおっぴらにうたう番組には大体目的があるもの。『24時間テレビ 愛は地球を救う』は募金の集金、アメリカの人気ドラマ『24』は主人公ジャック・バウアーによるテロ組織の壊滅だ。そして、『田中圭24時間テレビ』の目的はドラマ制作にある。『田中圭24時間テレビ』では、田中が主演する1時間30分のドラマ『くちびるWANTED』、それを24時間で撮影、編集、配信するまでが描かれる。ドラマは全21シーンによって構成。1シーンに1人がゲスト出演し、田中と共演する。それを21回繰り返せば、ドラマが完成するといった具合。書いてみるだけは簡単だが、実践した田中は相当キツかっただろう。 タイトなスケジュールもあるが、それ以上に心が休まるヒマがない。『田中圭24時間テレビ』は2つのカメラで田中を追う。ドキュメンタリー班のカメラは、それこそ24時間収め続ける。普段なら一息つける移動中も司会を務める元フジテレビアナウンサー田中大貴、田中、そしてゲストのトークコーナーとなる。 ドラマ撮影中は、そこにドラマ班のカメラも加わる。カメラの位置を移動するちょっとした時間も田中アナによる取材。逐一、田中は「ちょっと影ができたのでカメラを移動しています」と現場の事情を解説する。 僕が田中を初めて認識したのは、山田孝之が主演したドラマ版『WATER BOYS』(2003年)だった。そこで演じていたのが山田の友達役。『おっさんずラブ』で人気役者となった田中だが、それ以前はこんな役柄が多かった。 ファースト作品集のタイトルは『花の周りを飛ぶ虫はいつも』、虫を自身に例えているのだろうか。なんとも皮肉なタイトルである。1年前までの田中は、”Mr.主人公の友達”とも例えてもいいバイプレイヤーだった。多くの作品に縁の下の力持ちとして登場していた期間が長い。ゆえに共演した俳優も多い。だから、20人を超えるゲストのほとんどが元共演者。 今回の企画が成立した理由の1つには、友達役から主人公に成り上がった田中圭といった役者の特色がある。そして、もう1つの理由は田中のトーク力の高さ。いや、丁寧さと言った方が適切かもしれない。シーン6で六角精児と共演した際、「休憩時間にお互いダメ人間だよね、という話で盛り上がったんですよ!」なんてエピソードトークを披露。1人分なら誰でもできるが、それを20人分やるからスゴい。 また、『田中圭24時間テレビ』は色々なドラマの美味しいところを上手にオマージュした番組でもあった。ドラマが動き出すシーン1に出演した吉田鋼太郎。役柄は『おっさんずラブ』そのまんま。 シーン7で登場した松本まりか。彼女が披露したのが、ドラマ『ホリデイラブ』で魅せた狂気のストーカー演技。そういった意味では、今年のドラマの名演をまとめて見られるお得さもあった。 長時間に渡り、田中に触れて気づくソツとスキのなさ。クレバーで仕事ができ、誰とでもうまくやる感じ。俳優というよりも上場企業のエリート社員のような万能感。ドラマなのにも関わらず、トークゾーンまである『田中圭24時間テレビ』。シーン7では橋本マナミ、池田鉄洋、飯尾和樹(ずん)らと共に「バイプレイヤーあるある」について語り合う田中。そこでも適材適所で良いコメントを残す。「バイプレイヤーやってるとメンタルが強くなりますよね。ロケで撮影してると、周りで見ている人が『誰コイツ、知らねー?』とか目の前で言うんですよ!」 トークの際、「誰コイツ、知らねー?」を憎たらしい口調で表現する。いい意味で清廉潔白じゃない、バラエティ対応も完璧。 さらに見続けてシーン19、ゲスト出演者は和田アキ子だった。ここでのオマージュは『アッコにおまかせ!』の巨大フリップ。まとめられていたのは田中の半生だ。 半生を巨大フリップでまとめられたことで、エリート社員っぽい理由が分かった。田中は恵まれた家庭環境で育ち、幼少期のテストでは満点しかとったことのない秀才だという。また、バスケットボールでも才能を発揮し、小学校時代には全国大会で優勝。中学は偏差値76の私立校に進学している。 これだけでもモテそうなのにイケメン、田中圭の万能感の理由はココ。いや、万能感ではなく万能な人が俳優の道を選んだと書いた方が適切だろう。『田中圭24時間テレビ』、ドラマパートにはいる前に台本に書かれている内容がアニメーションとして流れる。視聴者はそこで演じられる内容を知る。しかし、俳優はそれをまんまやることはない。自分流にアレンジし体現、そんな演者の熱がこもった演技合戦を追うのは製作陣。普段では見られない舞台裏、そんなところが見どころか。 万能な人・田中圭とは書いてきたが24時間も撮影され続けた結果、最後の方は明らかに狼狽していた。しかし、田中レベルで狼狽、並みの人がやったら逃げるだろう。バラエテイとドラマの2つのプレッシャーが24時間襲いかかるのだから……。 結局、『田中圭24時間テレビ』はなんだったのか。それを考えながら見返せば、C M前になるたびに流れる「青春で123ジャンプ?♪」に答えがあった。コレ、番組のテーマ曲でもある岡村靖幸の『あの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するだろう』のサビ部分である。 青春とは理想に憧れる時期、一昨年前までの田中にとって主役になることは憧れで。理想の追求といった部分においては、若手役者としての青春時代を過ごしていたと言える。しかし、2018年の田中は売れっ子役者となり、その目標を叶えた。2019年には更に「ジャンプ?♪」、ゴールデンタイムのドラマ主演も決まっていることだろう。 ラストシーン、田中は「小栗旬(田中と同じ事務所)は太陽みたいに眩しい男ですよ、けど太陽は眩しすぎるとうざく感じる。いつかは勝ってやろうと思っていたけど、今年気付いたんだよね、勝てるわけないし、そもそも勝つ必要がないんだ。(中略)諦めたらスッと力が抜けて、そしたらすごいデカい仕事が入ってきたんだよ『田中圭24時間テレビ』……」と語る。 鈴木おさむの脚本に書かれたセリフだが、田中の本音でもあると思う。そういった意味で、田中の青春は2018年で終わり。『田中圭24時間テレビ』で映されていたのは、一人の役者の成長だった。『あの娘ぼくが24時間でドラマを撮影したらどんな顔するだろう』 とにかくスゴい田中圭を見たい方、正月休みが暇な方にオススメしたい。
2018.12.30 16:00
NEWSポストセブン
持ちネタ禁止!即退場!即興力を競い合う笑いの椅子取りゲームが開催
持ちネタ禁止!即退場!即興力を競い合う笑いの椅子取りゲームが開催
1月2日にバラエティ番組「千原ジュニアの座王」が深夜枠から飛び出し少し早めの時間帯で放送されます。https://twitter.com/ktv_zaou/status/1077168577579384832放送内容は芸人31人が先輩・後輩関係なく真剣に「椅子取りゲーム」に挑み、負ければ“即退場”の過酷なサバイバル。芸人たちの持ちネタである漫才やコントではなく、その場で思いついたネタで競い合う即興力No.1決定戦となっています。気になる出演するお笑い芸人は下記の通り。ベテラン芸人や若手芸人、コントネタや漫才ネタといった様々な分野からの出演で波乱が起きるかも!?ウド鈴木さん(キャイ~ン)、飯尾和樹さん(ずん)、お~い!久馬さん(ザ・プラン9)、ハリウッドザコシショウさん、岩尾望さん(フットボールアワー)、ハチミツ二郎さん(東京ダイナマイト)、笑い飯(西田幸治さん、哲夫さん)、ヤナギブソンさん(ザ・プラン9)、じゅんいちダビッドソンさん、馬場園梓さん(アジアン)、加藤歩さん(ザブングル)、白鳥久美子さん(たんぽぽ)…他18名
2018.12.28 10:18
SNSのニュースメディア Insty
木梨
解き放たれた木梨憲武 「自由すぎる」芸風に再注目
 とんねるず・木梨憲武(56)が勢いを見せている。『とんねるずのみなさんのおかげでした』(フジテレビ系)が3月で終了し、その後の活動が注目されていたが、多くのバラエティーや情報番組にゲスト出演する活躍ぶり。コラムニストでテレビ解説者の木村隆志さんがノリさんの今と今後について解説する。 * * *『とんねるずのみなさんのおかげでした』(以下『みなさん』に略)の終了から約3週間あまり。その後の動向に注目が集まっていた木梨憲武さんが、さまざまな番組に出演して話題を振りまいています。 3日に『ノンストップ!』(フジテレビ系)、7日と14日に『さまスポ』(テレビ東京系)、10日に『ウチのガヤがすみません!』(日本テレビ系)に出演。さらに今後も、17日に『チマタの噺』(テレビ東京系)、18日に『1億人の大質問!? 笑ってコラえて!』(日本テレビ系)への出演が予定されています。 これは20日公開の主演映画『いぬやしき』のPRが主な目的なのですが、そこはさすが自由なキャラクターの“ノリさん”。朝からゴールデンタイム、深夜まで、放送時間と番組のテイストが、かつてないほどバラバラなのです。 番組の放送時間とテイストがバラバラの理由は、MCとの関係性。『ノンストップ!』は設楽統さん、『さまスポ』はさまぁ~ず、『ウチのガヤがすみません!』はヒロミさん、『チマタの噺』は笑福亭鶴瓶さん、『笑ってコラえて!』は所ジョージさんと、すべて親交の深い人がMCの番組を選んでいるのです。これは何を意味しているのでしょうか?◆攻めにも受けにも回る本来の姿が戻ってきた もちろん出演シーンも、ノリさんらしさ全開でした。『ノンストップ』では、いきなりアナウンサーの進行をさえぎって、『みなさん』のDVD告知を開始。磁気むき出しのディスクを1枚ずつ配ってハイヒールリンゴさんと千原せいじさんを困惑させました。 さらに、行きつけの店を紹介するコーナーでは、「今日は奥さんたちの悩みで言い合う流れじゃないの?」「仏壇(店)方面の後輩がいるんで、全部相談できるんで、何かあったら俺通して」と無関係の話を連発。妻の安田成美さんから「ダンボールおじさん」と呼ばれているエピソードも明かすなど、芸人4人がそろう中、誰よりも笑いを取っていました。『さまスポ』では、オープニングから映画ではなく、実家の木梨サイクルを宣伝したり、レシーブでなくヘディングでボケたり、さまぁ~ずや飯尾和樹さんを置き去りにするほどの独壇場。その上で、バレーボール女子日本代表・石井優希選手の高速サーブを見事にレシーブする離れ技を見せました。『ウチのガヤがすみません!』では、スタジオのわきから自転車で登場。ガヤ芸人たちを見渡して「細かすぎて(伝わらないモノマネ選手権)のオーディション?」と他局のボケをぶっ込みました。 その後も、自ら“静電気3万ボルトビリビリゲーム”に挑んだり、“コンプライアンスの壁ブチ破り対決”で関係ない芸人にパンチしたり、ヒロミさんにピンポン玉マシンガンを超至近距離で撃ち込んだり、「箱に入ってくるものはなんでしょな?」ゲームでアイマスクをしてトカゲになめられて悶絶したり、攻めにも受けにも回って大暴れ。「こんな感じで長年やってきたもんだから」のオチで笑わせました。 3番組で共通していたのは、80年代から90年代のノリさんを思い出す若々しい姿。予定調和をことごとく崩す自由さ、先頭に立って体を張る破天荒さを見せていたのです。ここ数年間は「若手芸人にオイシイところを与えよう」と引いている姿が目立ちましたが、ひさびさに見た本来のノリさんに、設楽統さん、さまぁ~ず、ヒロミさんは誰よりも喜んでいました。 これは18歳のころ、フリやオチなどの構成のないネタを見たタモリさんから、「そのままでいい」「意味なんていらない」と言われて以来貫いているノリさんの芸風。現在は、芸人同士の“お約束”がベースの型にハマった笑いが多いだけに、その自由で破天荒な芸風が戻ってきたのなら、往年のとんねるずファンに加え、若い年齢層のファンも開拓も期待できるのではないでしょうか。◆俳優業活性化なら、まさかの『相棒』出演も まったく変わらない自由で破天荒なノリさんを見てひと安心。アーティストへの転身などが噂されていましたが、一連の番組出演を見る限り、今後も変わらずに芸人としての活動もしてくれるのではないでしょうか。 ただ、ひさびさの映画主演で、俳優としての活動が活性化する可能性もあるでしょう。これまで単独の出演では、1998年の『甘い結婚』(フジテレビ系)で、妻から捨てられる夫。1999年の『小市民ケーン』(フジテレビ系)で、悪妻に悩まされる小心者の高校教師。2004年のスペシャルドラマ『にんげんだもの -相田みつを物語-』(テレビ朝日系)で、相田みつを役。それぞれで主演を務めるなど、実績十分なのです。 コミカルだけでなくシリアスな役柄も演じられることから、密かに待望されているのは、親交の深い水谷豊さんとの『相棒』(テレビ朝日系)共演。公私ともに自由を求める木梨さんが、杉下右京の相棒としてフル出演することは考えにくいものの、スペシャルゲストとしての出演ならいつ実現してもおかしくないでしょう。 その他にも、『ファインディング・ニモ』でマーリン、『ウォーキングwithダイナソー』でパッチと主人公の日本語吹替版を担当した声優、56歳にしてなお抜群の運動神経を見せる元祖・体育会系芸人としての顔、個展の全国ツアーを行うほどの動員力を持つアーティストなど、「どのスキルでもメディア出演できる」、タレントとしての幅がノリさんの強みです。◆所ジョージと重なる脱力感と生き様 不定期で開催される「トークあり、コントあり、歌あり」の単独ライブ、「絵は売らずに表現するだけ。楽しい絵だけを描く」というアーティストとしてのあり方、「21時前には寝てしまう。早朝4~5時には起きる」などの芸能人らしくない過ごし方、妻の安田成美さんから「(実子3人に次ぐ)4人目の子どもみたい」と公言されてしまうところも含め、すべてが脱力感であふれています。  そのスタンスは、親交の深い所ジョージさんの姿にも重なりますし、この先もずっと何かの活動に集中するのではなく、気ままな姿を見せてくれるのではないでしょうか。大きな区切りの年だけに、とんねるずとしてよりも、個人活動を活性化させそうなムードがあり、相方の石橋貴明さんも負けじと精力的な姿を見せてくれるはず。2人とも『みなさん』終了の寂しさを感じさせないほどの元気な姿を見せてくれるでしょう。【木村隆志】コラムニスト、芸能・テレビ・ドラマ解説者。雑誌やウェブに月20本前後のコラムを提供するほか、『新・週刊フジテレビ批評』『TBSレビュー』などの批評番組に出演。タレント専門インタビュアーや人間関係コンサルタントとしても活動している。著書に『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』『話しかけなくていい!会話術』『独身40男の歩き方』など。
2018.04.14 07:00
NEWSポストセブン
ルー大柴、独立後の確執 小堺・関根と共演する日は来るか
ルー大柴、独立後の確執 小堺・関根と共演する日は来るか
 番組を観て、もう一度、仲睦まじい3人の姿を見てみたいと思った往年のファンも少なくないのではないか──。9月22日放送の『しくじり先生 特別編』(テレビ朝日系)には、ルー大柴(63)が登場。35歳の遅咲きブレイクから40代での低迷、53歳での見事な復活に至るまでを話した。 久しぶりのバラエティ番組出演となったルーは以前のギラギラ感(ギトギト感)が消えており、最初は喋りのキレもないように見えた。しかし、時間が経つと感覚を取り戻したのか、徐々に流暢な話しぶりに変わっていき、「一寸先はダーク」「リトルビット変わった人間だったから」「(最高年収1億円となり)諭吉が家に来てトゥギャザー」と相変わらずのルー語を駆使し爆笑を取っていった。 ルーは同番組でも述べていたように、小堺一機と関根勤のラジオ『スーパーギャング コサキン無理矢理100%』(TBSラジオ)をきっかけにブレイク。1990年代前半には、小堺の『いただきます!』に登場したり、関根と一緒に『笑っていいとも!』(ともにフジテレビ系)のレギュラーを務めたりと3人は同じ浅井企画のタレントとして頻繁に共演していた。 ルーは1995年辺りからメディア露出が減るも、その後も関根の舞台『カンコンキンシアター』には登場し続けていた。また、コサキンのラジオでは時折ゲストに呼ばれるだけでなく、ルーがLa.おかき(飯尾和樹と村山ひとしのコンビ)に対して歌った『ルー節』や持ち歌である『YOKOHAMA』などが“ヘタ歌”として何かと話題になっていた。 だが、『しくじり先生』では、番組の準レギュラー格だった関根勤の姿が観られなかった。芸能関係者が話す。「番組でも述べていたように、マネージャーに発奮させられたこともあり、ルーは2007年に再ブレイクを果たします。だが、同時期にマネージャーと事務所の折り合いが悪くなってしまった。どちらが悪いというわけでもなく、考え方の違いだと聞いています。 そして、2008年に浅井企画からマネージャーが出ていくことになった際、ルーはマネージャーに付いていくことを決めた。そのマネージャーがいなければ再ブレイクはなかったわけで、ルーの気持ちはよくわかる。ただ、浅井企画側とすれば、当然『低迷期も面倒を見てきていたのに……』という思いになるでしょう。 時間経過でいうとマネージャーが先で、ルーは後です。ルーは苦渋の末に独立を決断した。独立の頃から一貫して、『マネージャーに付いていった』という言い方をしています。しかし、周りからはそう取られなかった。ブレイク直後に独立したことで、事情を知らない人には、恩知らずという見方さえされてしまった」 アズ・スーン・アズ(独立するやいなや)、ルーの再ブレイクは終結。テレビで見る機会は一気に減少し、小堺一機や関根勤などの浅井企画所属タレントとの共演も一切なくなってしまった。「ルーさんが最初のブレイク後に低迷し、再ブレイクを果たす軌跡は今までメディアを通して何度も語られてきています。視聴者が知りたいのは、再ブレイクから今までの10年間のこと。ルーさんの『しくじり先生』出演は、逆にテレビの限界を知らしめる結果となってしまった。 ルーさんは、勝新太郎主宰の『勝アカデミー』同期である小堺さんとは今も交流があるという噂ですが、関根さんとは疎遠になってしまっている。ルーは今も自分を世に出してくれた関根さんに対する感謝の気持ちを忘れていない。ただ、ミート(会う)機会もないし、お互いが変に意地を張っているだけ。昔のテレビなら、その状態を逆に利用して、2人を久しぶりに対面させて視聴率を取ったと思いますけどね…」(同前) 往年のコサキンファンは、今もルーと小堺、関根が再び集結することを待ち望んでいる。
2017.09.26 16:00
NEWSポストセブン

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TBS・安住紳一郎アナウンサーの魅力の源は?(時事通信フォト)
「定年までTBSに」先輩・吉川美代子アナが期待する安住紳一郎アナのこれから
週刊ポスト
結婚を発表し、お相手を「建築会社」とした滝沢。「一般男性」とは言っていない
滝沢カレン結婚!「テラハ」出演“肉食系”ハーフモデルのどこに惹かれたのか
NEWSポストセブン
眞子さまの箱根旅行のお姿。耳には目立つイヤリングも(2018年)
小室圭さんの妻・眞子さん 華やかだった4年前の「箱根・女子旅ファッション」
NEWSポストセブン
逮捕された「RYO&YUU」
公然わいせつ逮捕「RYO&YUU」、性的動画アップは「親公認」だった 22歳の女は愛知・香嵐渓で全裸に
NEWSポストセブン
結婚し、日本メディアが情報をキャッチしづらいNYで、デイリーメールが追跡取材(写真/JMPA)
小室圭さん・眞子さん夫婦が「離婚で終わったとしても…」英デイリー・メールが報じた「茨の道」
NEWSポストセブン
高橋真麻
高橋真麻「おでんの卵8個食べても太らない」女性が憧れる美スタイルの理由
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