芸能

ド派手に送り出された勝新太郎 玉緒はもう一度結婚したい

祭壇に向かって左に見えるのが、珠緒の思いが詰まった花で作られた東京タワー

 夫の死をどう見送ればいいのか。これは遺された者とっては大きな問題である。いかにして夫の遺志を尊重するか、そこに悩む妻も少なくないだろう。有名人の残された妻たちの「夫の死後の振る舞い」には、そのヒントが隠されているかもしれない──。

 * * *
 遺影の周囲は白いカーネーションで埋めつくされ、高価な胡蝶蘭がふんだんにあしらわれている。祭壇の左手には花で作られた高さ4.5mのミニチュアの東京タワーがそびえ立っていた…。

 生前のイメージそのままに、ド派手な葬儀で送り出された勝新太郎さん(享年65)。取り仕切ったのは、妻の中村玉緒(81才)だった。

「勝さんは都内の自宅マンションから東京タワーを眺めるのが好きだったようで、玉緒さんがぜひとも祭壇に東京タワーを入れたいと生花業者にお願いしたようです。

 勝さんは生前、自分の映画がマスコミに取り上げられるのを喜んでいたので、棺の上には、勝さんの訃報を一面で伝えるすべてのスポーツ紙が置かれていました。これも、玉緒さんが自ら準備していたようです」(当時を知る関係者)

 通夜約5000人、告別式には約1万1000人もの関係者やファンが足を運んだ勝さんの葬儀は、昭和の大スターにふさわしい豪華なものだった。

 1960年、映画『不知火檢校』での共演がきっかけで恋に落ち、玉緒の両親の猛反対を押し切って1962年に結婚。勝さんの激しい女遊び、アヘンと吸引器具を処分するよう自身が設立した「勝プロダクション」所属の俳優に頼んだ疑いで書類送検(1978年)、勝プロの倒産(1981年)、そして1990年1月には、ハワイ・ホノルル空港でコカインと大麻の不法所持で逮捕される「大麻パンツ事件」…。

 そのたびに玉緒は悲嘆にくれながらも、妻として夫の不始末を詫び、支え続けてきた。

「玉緒さんはどんなときでも気丈に振る舞っていました。勝さんが亡くなり、大楠道代さん(74才)や藤村志保さん(81才)と一緒に遺体を死装束に着替えさせているときも、玉緒さんは局部を指さして“ここだけは、触ったらあかんえ”と言って2人を笑わせたそうです」(玉緒の知人)

関連キーワード

関連記事

トピックス

全国でクマによる被害が相次いでいる(AFLO/時事通信フォト)
「“穴持たず”を見つけたら、ためらわずに撃て」猟師の間で言われている「冬眠しない熊」との対峙方法《戦前の日本で発生した恐怖のヒグマ事件》
NEWSポストセブン
韓国のガールズグループ「AFTERSCHOOL」の元メンバーで女優のNANA(Instagramより)
《ほっそりボディに浮き出た「腹筋」に再注目》韓国アイドル・NANA、自宅に侵入した強盗犯の男を“返り討ち”に…男が病院に搬送  
NEWSポストセブン
ラオスに到着された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月17日、撮影/横田紋子)
《初の外国公式訪問》愛子さま、母・雅子さまの“定番”デザインでラオスに到着 ペールブルーのセットアップに白の縁取りでメリハリのある上品な装い
NEWSポストセブン
ドジャース入団時、真美子さんのために“結んだ特別な契約”
《スイートルームで愛娘と…》なぜ真美子さんは夫人会メンバーと一緒に観戦しないの? 大谷翔平がドジャース入団時に結んでいた“特別な契約”
NEWSポストセブン
山上徹也被告の公判に妹が出廷
「お兄ちゃんが守ってやる」山上徹也被告が“信頼する妹”に送っていたメールの内容…兄妹間で共有していた“家庭への怒り”【妹は今日出廷】
NEWSポストセブン
靖国神社の春と秋の例大祭、8月15日の終戦の日にはほぼ欠かさず参拝してきた高市早苗・首相(時事通信フォト)
高市早苗・首相「靖国神社電撃参拝プラン」が浮上、“Xデー”は安倍元首相が12年前の在任中に参拝した12月26日か 外交的にも政治日程上も制約が少なくなるタイミング
週刊ポスト
相撲協会の公式カレンダー
《大相撲「番付崩壊時代のカレンダー」はつらいよ》2025年は1月に引退の照ノ富士が4月まで連続登場の“困った事態”に 来年は大の里・豊昇龍の2横綱体制で安泰か 表紙や売り場の置き位置にも変化が
NEWSポストセブン
三重県を訪問された天皇皇后両陛下(2025年11月8日、撮影/JMPA)
《季節感あふれるアレンジ術》雅子さまの“秋の装い”、トレンドと歴史が組み合わさったブラウンコーデがすごい理由「スカーフ1枚で見違えるスタイル」【専門家が解説】
NEWSポストセブン
俳優の仲代達矢さん
【追悼】仲代達矢さんが明かしていた“最大のライバル”の存在 「人の10倍努力」して演劇に人生を捧げた名優の肉声
週刊ポスト
10月16日午前、40代の女性歌手が何者かに襲われた。”黒づくめ”の格好をした犯人は現在も逃走を続けている
《ポスターに謎の“バツ印”》「『キャー』と悲鳴が…」「現場にドバッと血のあと」ライブハウス開店待ちの女性シンガーを “黒づくめの男”が襲撃 状況証拠が示唆する犯行の計画性
NEWSポストセブン
全国でクマによる被害が相次いでいる(右の写真はサンプルです)
「熊に喰い尽くされ、骨がむき出しに」「大声をあげても襲ってくる」ベテラン猟師をも襲うクマの“驚くべき高知能”《昭和・平成“人食い熊”事件から学ぶクマ対策》
NEWSポストセブン
オールスターゲーム前のレッドカーペットに大谷翔平とともに登場。夫・翔平の横で際立つ特注ドレス(2025年7月15日)。写真=AP/アフロ
大谷真美子さん、米国生活2年目で洗練されたファッションセンス 眉毛サロン通いも? 高級ブランドの特注ドレスからファストファッションのジャケットまで着こなし【スタイリストが分析】
週刊ポスト