美智子さまはこれまで、全国各地に出向かれ、人々との交流を大切にしてこられた。
「外出されなかった間も、知人とお電話やお手紙のやりとりをされていたそうです。時には本などの贈り物を受け取られることもあり、直接会えないながらも人とのかかわり合いを続けられていたようです」(前出・宮内庁関係者)
そうした「心の通い合い」が、限界に近い状態で張り詰めていた緊張の糸を、なんとかつなぎとめていたのだろう。
「仙洞仮御所の周辺には高層マンションが立ち並び、なかには御所の敷地内が見える場所がありました。春先頃、マンションの住人がバルコニーから偶然、御所にいる上皇上皇后両陛下のお姿を見つけたことがありました。喜んだ住民が手を振ると、それに気づかれた両陛下は、笑顔で手を振り返されたそうです。ほんの一瞬でも、そうして国民と交流ができたことを、美智子さまはお喜びだったのではないでしょうか」(皇室ジャーナリスト)
美智子さまは、限界の日々を乗り越えられた。
※女性セブン2020年10月8日号