国内

早期解散迫る麻生氏 「引退求められる前にもう1期」が本音

早期解散総選挙を求める麻生氏にはさらなる狙いがある(時事通信フォト)

早期解散総選挙を求める麻生氏にはさらなる狙いがある(時事通信フォト)

 菅義偉・首相は新内閣を「国民のために働く内閣」と命名した。“官房長官時代は安倍晋三前首相を守るために働いたが、これからは心を入れ替え国民のために働く”というのなら喜ばしい。だが、どうやら本音は違う。「影の総理」が表の総理になった途端、二階俊博・幹事長、麻生太郎・副総理に操られ、政界は“長老政治家の楽園”に向かっているのだ。

 政治ジャーナリスト・野上忠興氏は「菅一強」にはほど遠い政権の実情をこう指摘する。

「菅首相は総裁選で圧勝したとはいえ、無派閥で党内基盤が極めて弱い。“総理にしてもらった恩人”である二階幹事長の意向には絶対逆らえない。加えて、いまは渋々、菅氏を支持している麻生派が敵に回った途端に主流派体制が崩れて政権維持が危うくなるから、麻生副総理の言うことも聞かざるを得ない」

 その麻生氏が菅氏に迫っているのが解散・総選挙だ。

「下手したらすぐ(解散・総選挙)かもしれない」
「早期解散は考えるべき」

 麻生氏はそう早期解散論を繰り返している。麻生側近が語る。

「麻生氏の長男の将豊氏(麻生商事社長)は今年、地元・飯塚の青年会議所理事長に就任し、後継の準備を整えた。麻生夫人も後援会も、将豊氏に早く国政に出てキャリアを積ませたい。だが、麻生氏はもう1期やった後に息子に譲るつもりだから、身内から引退を求められる前に早期解散させて選挙に出たい。副総理を続けるのはそのためだ」

関連記事

トピックス

“赤西軍団”と呼ばれる同年代グループ(2024年10月撮影)
《赤西仁と広瀬アリスの交際》2人を結びつけた“軍団”の結束「飲み友の山田孝之、松本潤が共通の知人」出会って3か月でペアリングの意気投合ぶり
NEWSポストセブン
アメリカから帰国後した白井秀征容疑(時事通信フォト)
「ガイコツが真っ黒こげで…こんな残虐なこと、人間じゃない」岡崎彩咲陽さんの遺体にあった“異常な形跡”と白井秀征容疑者が母親と交わした“不穏なメッセージ” 〈押し入れ開けた?〉【川崎ストーカー死体遺棄】
NEWSポストセブン
ジャンボな夢を叶えた西郷真央(時事通信フォト)
【米メジャー大会制覇】女子ゴルフ・西郷真央“イップス”に苦しんだ絶不調期を救った「師匠・ジャンボ尾崎の言葉」
週刊ポスト
元交際相手の白井秀征容疑者からはおびただしい数の着信が_(本人SNS/親族提供)
《川崎ストーカー死体遺棄》「おばちゃん、ヒデが家の近くにいるから怖い。すぐに来て」20歳被害女性の親族が証言する白井秀征容疑者(27)の“あまりに執念深いストーカー行為”
NEWSポストセブン
赤西と元妻・黒木メイサ
《赤西仁と広瀬アリスの左手薬指にペアリング》沈黙の黒木メイサと電撃離婚から約1年半、元妻がSNSで吐露していた「哺乳瓶洗いながら泣いた」過去
NEWSポストセブン
前回のヒジ手術の時と全く異なる事情とは(時事通信フォト)
大谷翔平、ドジャース先発陣故障者続出で急かされる「二刀流復活」への懸念 投手としてじっくり調整する機会を喪失、打撃への影響を危ぶむ声も
週刊ポスト
単独公務が増えている愛子さま(2025年5月、東京・新宿区。撮影/JMPA)
【雅子さまの背中を追いかけて単独公務が増加中】愛子さまが万博訪問“詳細な日程の公開”は異例 集客につなげたい主催者側の思惑か
女性セブン
不倫疑惑が報じられた田中圭と永野芽郁
《永野芽郁のほっぺたを両手で包み…》田中圭 仲間の前でも「めい、めい」と呼ぶ“近すぎ距離感” バーで目撃されていた「だからさぁ、あれはさ!」
NEWSポストセブン
連日お泊まりが報じられた赤西仁と広瀬アリス
《広瀬アリスと交際発覚》赤西仁の隠さないデートに“今は彼に夢中” 交際後にカップルで匂わせ投稿か
NEWSポストセブン
不倫疑惑が報じられた田中圭と永野芽郁
《離婚するかも…と田中圭は憔悴した様子》永野芽郁との不倫疑惑に元タレント妻は“もう限界”で堪忍袋の緒が切れた
NEWSポストセブン
成田市のアパートからアマンダさんの痛いが発見された(本人インスタグラムより)
《“日本愛”投稿した翌日に…》ブラジル人女性(30)が成田空港近くのアパートで遺体で発見、近隣住民が目撃していた“度重なる警察沙汰”「よくパトカーが来ていた」
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! トランプ圧力で押し寄せる「危ない米国産食品」ほか
「週刊ポスト」本日発売! トランプ圧力で押し寄せる「危ない米国産食品」ほか
NEWSポストセブン