レコードが出たことも

初演の月組ライブ収録版(写真提供/ベルばら千尋さん)

『ベルばら』専用の書庫

酒井:うちはそんなに裕福じゃなかったから、漫画なんてそうそう買ってもらえなかった。なので、ある程度大人になってから、いろんなものを買い集めました。いわば“大人買い”ですね。

 オスカルはフランス革命時に起きたバスティーユ牢獄襲撃に民衆の味方をして参戦し、命を落としますが、それが1789年7月14日。オスカル没から200年後にあたる1989年7月14日、私は何をしているだろうと、当時(1974年)のある日、12才の私は思ったんです。

 ……15年後だから、27才。生きてはいるだろう。結婚はどうかわからないけれども、まあ、働いてはいるだろう。そうしたら、そのときフランスに行って、彼女が亡くなったバスティーユ広場に行けば、その後の私の人生は素晴らしいものになる!とピンと来たんです。

 で、もちろん、15年後のその日、現地に行きました。そのとき痛切に思ったのが、「書庫がある暮らしがしたい。好きな漫画を好きなだけ集めて、それらを収納する書庫付きの家に住みたい」ということ。その後、結婚して、夫の協力もあって、その夢もかないました。

【プロフィール】
酒井オスカル子さん(58才)/飲食業従事。小学6年生で『ベルばら』と出合い、以降、コミックスはもちろんテレビアニメ関連のグッズなどを収集。1970~1980年代の少女漫画を愛好し、現在、少年漫画大好きな夫(58才)と2人暮らし。1男(23才)の母。

ベルばら千尋さん(58才)/専業主婦。小学4年生で『ベルばら』に触れて以来、寝ても覚めても「ベルばら」に。原作至上主義で、漫画に出てくるようなブラウスを探し求めて2~3枚購入。歴史オタクな夫(65才)と2男(29才、27才)の4人家族。

※女性セブン2020年10月15日号

第1回を掲載した『週刊マーガレット』21号(写真提供/酒井オスカル子さん)

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