絵を描くために体を鍛えている
中島さん自身、その生活は破天荒とは正反対。聞けば、アスリートのようにストイックだ。週に2〜3回のジョギングと、月5〜6回はパーソナルトレーニングを行い、夕食は控えるなど健康管理には人一倍気を使っている。
「一日中、アトリエで絵を描き、まったく動かないことは、体にとってとても過酷なこと。体が疲れると心がすぐに折れてしまうんです。好きなことをやっているので、ストレスはあまり感じませんが、描き続けるために体調管理だけはしています。芸術には反骨精神が必要ですから」
ふと気がつくと取材時間はとっくに過ぎていた。ちなみに、私生活に話が及ぶと……。
「なんとなく……プライベートは明かさない方がいいかなと思っています。画家という商売柄、ミステリアスな部分は必要だと思っているんで」
迷いなく正確に自分の言葉を口にしていた彼の笑顔が一瞬固まった。実にミステリアスだ。
撮影/森浩司
※女性セブン2020年10月15日号