芸能

「出演者不祥事でも公開」吉永小百合の見解が新ガイドライン

国民的女優のコメントが流れを変えた(写真/GettyImages)

 無数のフラッシュを浴び、黒のスーツ姿にオールバック風の髪形で東京湾岸署の正面玄関の前で頭を下げる男性。まるで映画のワンシーンのようだと評された伊勢谷友介(44才)の謝罪シーンがいま、各映画配給会社でも再現されている。今後に公開を控える出演映画5本全ての映画配給会社に謝罪のため直接訪問しているという。

 9月8日に大麻取締法違反の罪で逮捕、同30日の夜に保釈された伊勢谷。不幸中の幸いというべきか、伊勢谷の出演作はどれもノーカットでの公開が決まった。

 近年はキャストが不祥事を起こすと、過去の作品はお蔵入り、新作も出演シーンをカットするというのが業界の慣例になっていた。コンプライアンス重視の世相に合わせて、製作サイドが泣く泣く断念する形が続いていた。

 今回、その流れに“待ったをかけた”のは、伊勢谷出演の映画『いのちの停車場』(2021年公開予定)の配給先の東映と、国民的女優の吉永小百合(75才)だった。

 逮捕からわずか3日後の製作会見で、東映の手塚治代表取締役社長はノーカット公開を表明。続いて主演の吉永が伊勢谷との共演を振り返りながら「今回のことを知って残念な思いですが、乗り越えて、また撮影の現場に帰ってきてほしいと思っています」とコメントしたのである。

「これで流れがガラリと変わりました。吉永さんが穏やかな口調で、“映画の製作にどれほど打撃を与えるのか”を知りたい報道陣を静まり返らせました。レジェンド女優が新しいガイドラインを引いた形です。歴史的な会見になりました」(芸能リポーター)

 そこからは雪崩を打つように、10月公開の『とんかつDJアゲ太郎』、11月公開の『十二単衣を着た悪魔』も、ノーカット上映が決定。近年の“常識”は崩れ去った。

※女性セブン2020年11月5・12日号

猛省の日々を送っている(時事通信フォト)

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