現在も、兄弟デュオ「狩人」の高道(60才)と「タカ&ロザンナ」として音楽活動を続ける
家にいるのが好きだというロザンナの「おひとりさま」生活は、庭の手入れや家具の配置換えにこだわり、元気があれば休日にはゴルフに出かける。食事も、子供や孫に気を使う必要がないので、“今日は疲れたから、パンとサラミとワインでいいや”ですませる。
「洗濯も1人分ですぐ終わるので、増えた時間で運動ができます。これまで誰かのためにやっていたことを、自分を優先してできるのは本当に気が楽で心地いい。失敗したら自分の責任だし、うまくいけば自分に“よしよし”と思います。『ひとりになって寂しい』とか『みじめ』と思わず、逆にひとりになったからこその楽しみ方を見つければ、何も怖くないですよ」
家庭用のランニングマシンで1日5km歩き、さらに毎日1時間エアロバイクに乗って下半身の筋肉を鍛えているという。そんなロザンナを支えているのは、筋トレと子供たちだけではない。最愛の夫の存在も大きい。
「私はヒデの死を認めていなくて、姿こそ現さないけど絶対に私のそばにいると思っています。ごはんを食べているときも、お酒を飲んでいるときも、引っ越しをしても、私と一緒に動いている。彼がいないと思ったことはないんです」
そして、2017年にロザンナは日本に帰化するという人生の選択肢を選んだ。
「66才で初めて選挙権をもらって選挙へ行ったんです。そのとき、“ああ、日本人になったんだな”って実感が湧きました」
人生を変える転換期はいくつになっても訪れる。
※女性セブン2020年11月5・12日号