山田:プライベートなお話も少しうかがってもいいですか?
稲垣:出た!(笑い)これがないと山田サンとの対談じゃないよね~。皆さんと同じく、基本はStay Homeでしたよ。コロナ禍は、自身を取り巻く環境によって違いが出たと思うんです。
ぼくもそうだけど、ひとり暮らしのかたは、何に頼っていいか、ものすごく不安になってしまったと思います。一方、ご家族と暮らしているかたなりの悩みもあったでしょうね。朝から晩まで一日中、家族と一緒にいるわけですから、それはそれでタイヘンだったと思います。
そんな中、ラジオ(TOKYO FM『THE TRAD』)の生放送を毎週2曜日やれていたのは大きかったですね。文化放送の『編集長 稲垣吾郎』もそうですけれど、ぼくらとファンのかたっていうのはね、歴史もありますし、「大丈夫。ひとりじゃないよ」というメッセージは伝えたいなと思って、やっていました。
ぼくなんか、仕事もあって、気にかけてくださるかたが周りに多かったりするけれど、「孤立」とか「孤独」のつらさは理解しているつもりです。何か自分たちにやれることはないかと支援基金『LOVE POCKET FUND』を立ち上げさせていただきました。
対応が早かったのは、実は去年からやろうと準備していたからなんです。目的が明確だったことも含めて、多くのかたから喜んでいただけました。でも、あそこまで大きな額が集まるとは予想をしていなかったので、協力してくださった皆さんには心から感謝しています。え? 草なぎクンが中居(正広)クン(48)が募金してくれたことを「らしいよね」って言ってたの? そうだよね、本当に中居クンらしい。あと、ぼくは散歩が好きなんで、マスクをして、ソーシャルディスタンスにも気をつけながら、街歩きは続けてます。
山田:そこでたびたび立ち寄るというコンビニの『FAMIMA CAFÉ』のCMが始まりましたね。発表会で試飲させていただきましたが、コピーどおり、ブラックなのに甘くてビックリしました。
稲垣:最前列での取材、ありがとうございました(笑い)。
山田:『ファミリーマート』さんと共同開発をされたバリスタのかたにもお話をうかがったら、「『ソムリエ』(1998年放送の主演ドラマ・フジテレビ系 )のときからファンだったので」と吾郎サ ンとの今回の出会いをお喜びでしたよ。
稲垣:うれしいなぁ。ぼくはワインだけじゃなくて、ここ数年、特にコーヒーにはこだわりがあって、豆から挽いて家でも飲んでるので、CMでも素のリアクションができたと思います。
山田:どなたかと一緒に飲む予定は、つまり結婚は……、ないですよね?
稲垣:それ、絶対に聞くよね。「それはわかりませんよ。タイミングが合えばすぐにしちゃうかもしれない」と同じ答えをしておきます(笑い)。
■構成/山田美保子
『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)などを手がける放送作家。コメンテーターとして『ドデスカ!』(メ~テレ)、『アップ!』(同)、『バイキングMORE』(フジテレビ系)、『サンデージャポン』(TBS系)に出演中。CM各賞の審査員も務める。
撮影/田中智久
※女性セブン2020年11月5・12日号