この鶴の一声で、翌9日には揚塩健治・球団社長が12月1日付での辞任を電撃発表。関西財界関係者に衝撃を与えた。
今年6月には阪神球団の藤原オーナーがHDの代表取締役を退任(阪神電鉄会長、球団オーナーは続投)。HDの代表は阪急出身が角会長と杉山健博・社長、阪神出身は秦雅夫・副社長(阪神電鉄社長)だけになった。タイガースの元球団社長の野崎勝義氏は危惧する。
「阪急阪神HDのトップとしてこれからもっと角さんの出番が増え、発言力、影響力が増すでしょう。阪急サイドがタイガースに統合後10年間は口を出さないことは文書に残されていますが、すでに14年ですから、約束違反でもない。今のタイガースには抵抗するほど腹の据わった幹部はいません。タイガースまで完全に“阪急傘下”となってしまいかねない」
※週刊ポスト2020年11月20日号