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癒しとときめきのBLドラマ『チェリまほ』 世界進出の背景

(番組ホームページより)

実写BLドラマは世界的な人気に(番組ホームページより)

 近年、アジア発の実写BLドラマが世界中で注目を集めている。その波に乗り、10月より放送中のドラマ『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』(テレビ東京・木曜深夜1時、以下『チェリまほ』)が日本を飛び出してブームとなりそうな予感だ。

『チェリまほ』の原作は、WEB雑誌『ガンガンpixiv』に連載中の豊田悠による累計80万部を突破した大人気BL漫画。童貞のまま30歳を迎えたことにより、「触れた人間の心が読める魔法」を手に入れた冴えないサラリーマン・安達清(赤楚衛二)と、彼に恋する完璧イケメン・黒沢優一(町田啓太)のピュアな恋模様をコミカルに描いている。深夜帯での放送ではあるが、イケメン同士のラブコメは好評で、オリコンが発表した「ドラマ満足度調査ランキング」(10月20日〜26日放送を対象)ではトップに輝いた。

『チェリまほ』が高評価なのは、国内に限った話ではない。台湾の動画配信プラットフォームKKTVでも人気ランキング1位を獲得するほどの人気を集めている。また、テレビ東京の公式YouTubeチャンネルにて公開された第1話は、公開開始から1か月足らずで200万再生を突破。外国語での感想コメントも多数寄せられている。

 近年、韓国や中国、タイなどアジアで制作された実写BLドラマが世界中で人気を集めている。特にタイで制作された『2gether』は、Twitter世界トレンド1位を獲得し、YouTube公式動画の総再生回数が3.8億回となる一大ブームとなった。本作をきっかけにタイ語学習を始める人々も現れ、『2gether』はタイという国の魅力を発信する上で大きな役割を果たしたと言えよう。

 実写BLドラマが世界的な人気を集めているだけに、『チェリまほ』のさらなる海外進出に期待するファンは多い。「世界中でブームになってほしい」という声が上がる中、タイ、フィリピン、ベトナムなどで展開される映像配信サービスWeTVでの配信も決定した。どんどん人気が拡大していく状況には、出演者も喜びを感じているようで、町田啓太は〈みなさんにたくさん愛でて頂けているからこそ、こうして広がっていますし、またたくさんの方々に観て楽しんでもらえる機会が増えていること、圧倒的に感謝しています〉(11月11日の投稿より)と自身のInstagramに投稿している。

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