ビジネス

日本を狙う韓国系ハッカーの「ダークウェブ」のやり取り公開

asdga

ダークウェブからの攻撃が激化している(写真はイメージ)

 今年9月以降、韓国系グループによるサイバー攻撃が日本を代表とする衣服品関連の少なくとも4社に行なわれ、すでにオンラインストアのデータベースから顧客の個人情報や購入履歴などが大量に盗まれたことが発覚した。『週刊ポスト』12月11日号では、韓国系のハッカーが活動を活発化させていることを報じている。

 この一連の攻撃については、10月半ばに、インターネットの地下空間にある「ダーク(闇)ウェブ」の掲示板サイトで初めて確認された。ダークウェブとは、サイバー攻撃者たちが巣食うインターネット奥深くにある地下ネットワークだ。

 ダークウェブ上のやり取りとはどんなものか。今年9月、ダークウェブの会員制掲示板で、韓国系ハッカーらがハングルでかわしたやり取りが検知された。こうしたダークウェブでの会話が表に出ることはほとんどない。

ハッカーA:元気かい? 昨日仲間にあったよ、どうやって連絡するか考えないと。

ハッカーB:日本企業が復調しているけど、我が国の産業は苦しい。日本の工場、小売業者、食品分野、教育分野、ハイテク企業を狙おう。

ハッカーA:彼らの知的財産だな。よくある攻撃だから、成功させるのは簡単じゃない。工場の工程とか、自動化管理を見たことあるか?

ハッカーB:俺らが持っている“手持ち”はこれだ。

 そして、Bがサイバー攻撃の踏み台として使うためにすでに乗っ取っているパソコンやネットワークの「手持ち」を提示している。そこには、アメリカやフランス、ドイツ、オランダ、香港などにあるコンピューターのリストが並んでいた。

ハッカーA:やってみよう、ターゲットのリストは持っているか?

ハッカーB:成功したら教える。

 やり取りは9月24日から数日かけて続いたが、その後にどんな攻撃が実行されたのかはまだ判明していない。

 一つ確かなのは、今この瞬間にも日本企業は韓国などのハッカー集団に狙われているという事実だ。サイバー攻撃は攻撃者が圧倒的に有利であり、対策をどれだけ行なっていても被害に遭う。しかも攻撃者は気付かれないよう、じわじわと時間をかけて内部に“浸潤”してくる。

関連キーワード

関連記事

トピックス

林家ペーさんと林家パー子さんの自宅で火災が起きていることがわかった
《部屋はエアコンなしで扇風機が5台》「仏壇のろうそくに火をつけようとして燃え広がった」林家ぺー&パー子夫妻が火災が起きた自宅で“質素な暮らし”
NEWSポストセブン
1年ほど前に、会社役員を務める元夫と離婚していたことを明かした
《ロックシンガー・相川七瀬 年上夫との離婚明かす》個人事務所役員の年上夫との別居生活1年「家族でいるために」昨夏に自ら離婚届を提出
NEWSポストセブン
林家ペーさんと林家パー子さんの自宅で火災が起きていることがわかった
「パー子さんがいきなりドアをドンドンと…」“命からがら逃げてきた”林家ペー&パー子夫妻の隣人が明かす“緊迫の火災現場”「パー子さんはペーさんと救急車で運ばれた」
NEWSポストセブン
豊昇龍
5連勝した豊昇龍の横綱土俵入りに異変 三つ揃いの化粧まわしで太刀持ち・平戸海だけ揃っていなかった 「ゲン担ぎの世界だけにその日の結果が心配だった」と関係者
NEWSポストセブン
“高市潰し”を狙っているように思える動きも(時事通信フォト)
《前代未聞の自民党総裁選》公明党や野党も“露骨な介入”「高市早苗総裁では連立は組めない」と“拒否権”をちらつかせる異例の事態に
週刊ポスト
韓国アイドルグループ・aespaのメンバー、WINTERのボディーガードが話題に(時事通信フォト)
《NYファッションショーが騒然》aespa・ウィンターの後ろにピッタリ…ボディーガードと誤解された“ハリウッド俳優風のオトコ”の「正体」
NEWSポストセブン
立場を利用し犯行を行なっていた(本人Xより)
【未成年アイドルにわいせつ行為】〈メンバーがみんなから愛されてて嬉しい〉芸能プロデューサー・鳥丸寛士容疑者の蛮行「“写真撮影”と偽ってホテルに呼び出し」
NEWSポストセブン
佳子さまを撮影した動画がXで話題になっている(時事通信フォト)
《佳子さまどアップ動画が話題》「『まぶしい』とか『神々しい』という印象」撮影者が振り返る “お声がけの衝撃”「手を伸ばせば届く距離」
NEWSポストセブン
交際が報じられた赤西仁と広瀬アリス
《赤西仁と広瀬アリスの海外デートを目撃》黒木メイサと5年間暮らした「ハワイ」で過ごす2人の“本気度”
NEWSポストセブン
個別指導塾「スクールIE」の元教室長・石田親一容疑者(公式サイトより※現在は削除済み)
《15歳女子生徒にわいせつ》「普段から仲いいからやっちゃった」「エスカレートした」“やる気スイッチ”塾講師・石田親一容疑者が母親にしていた“トンデモ言い訳”
NEWSポストセブン
秋場所
「こんなことは初めてです…」秋場所の西花道に「溜席の着物美人」が登場! 薄手の着物になった理由は厳しい暑さと本人が明かす「汗が止まりませんでした」
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 「高市総理を阻止せよ」イカサマ総裁選の裏ほか
「週刊ポスト」本日発売! 「高市総理を阻止せよ」イカサマ総裁選の裏ほか
NEWSポストセブン