スポーツ

佐伯三貴 2度の手術は無駄ではない、変化した「ゴルフ観」

佐伯三貴が痛みと共に歩んだプロ生活を振り返る(Getty Images)

佐伯三貴が痛みと共に歩んだプロ生活を振り返る(写真/Getty Images)

 プロツアー登録後、史上最速(当時)初優勝を飾ったプロゴルファーの佐伯三貴。だが、2012年に頸椎ヘルニアを患ってからは、痛みとともに歩むプロ生活だった。2度の手術を経験したことで何を得たのか、佐伯が語った。

 * * *
 手術を伴う大きなケガを2回やりました。1つ目は12年の頸椎ヘルニア。ジュニア時代から大きなケガをやったことがなく、最初の手術だったこともあって落ち込みましたね。

 きっかけは最終戦の「リコーカップ」が終わった翌朝でした。普通の寝違えとはレベルが違う首の痺れがあったんです。少し動くだけで全身に電気が走るような痛みで、歯磨きもできませんでした。12月に内視鏡の手術を受けて、球を打ったのは翌年の2月。コースに出て真剣に打ったんですが、第一打がチョロ。フルスイングに恐怖心が芽生えていたんです。私はもう終わったと、頭の中が真っ白になったのを覚えています。

 でもケガを優勝できないことの逃げ道にしたくありませんでした。それで、開き直れたのがよかったかもしれません。4月には2週連続優勝ができたし、全英女子オープンで7位タイにもなりました。すべて1回リセットし、練習方法や体のケアも見直すことができました。

手術は無駄でも回り道でもなかった

 ただそれから2年後の2015年。今度は右手首のケガで2回目の手術を受け、1年間休むことになりました。これも長く辛い日々でした。

 この年の開幕戦でインパクトの瞬間に右手首よりピキッと音がし、そこから痛みを感じるようになりました。痛み止めの注射をしてもすぐ痛くなる。スイングの時に右手でボールを押せなくなり、飛距離も落ち、方向性も悪くなった。挙げ句手首が痺れてきたので、7試合終了後に検査をしました。診断は右手関節炎及び母指CM関節症。親指の関節が変形して痛みをともなうもので、無理したためか腱が切れていました。手術が7月で、12月まで球が打てない日々。筋トレやランニングをしていましたが、テレビのトーナメント中継を見る気にはなりませんでした。

関連記事

トピックス

1年ほど前に、会社役員を務める元夫と離婚していたことを明かした
《ロックシンガー・相川七瀬 年上夫との離婚明かす》個人事務所役員の年上夫との別居生活1年「家族でいるために」昨夏に自ら離婚届を提出
NEWSポストセブン
“高市潰し”を狙っているように思える動きも(時事通信フォト)
《前代未聞の自民党総裁選》公明党や野党も“露骨な介入”「高市早苗総裁では連立は組めない」と“拒否権”をちらつかせる異例の事態に
週刊ポスト
『あんぱん』“豪ちゃん”役の細田佳央太(写真提供/NHK)
『あんぱん』“豪ちゃん”役・細田佳央太が明かす河合優実への絶対的な信頼 「蘭子さんには前を向いて自分の幸せを第一にしてほしい。豪もきっとそう思ったはず」
週刊ポスト
韓国アイドルグループ・aespaのメンバー、WINTERのボディーガードが話題に(時事通信フォト)
《NYファッションショーが騒然》aespa・ウィンターの後ろにピッタリ…ボディーガードと誤解された“ハリウッド俳優風のオトコ”の「正体」
NEWSポストセブン
「第65回海外日系人大会」に出席された秋篠宮ご夫妻(2025年9月17日、撮影/五十嵐美弥)
《パールで華やかさも》紀子さま、色とデザインで秋を“演出”するワンピースをお召しに 日系人らとご交流
NEWSポストセブン
立場を利用し犯行を行なっていた(本人Xより)
【未成年アイドルにわいせつ行為】〈メンバーがみんなから愛されてて嬉しい〉芸能プロデューサー・鳥丸寛士容疑者の蛮行「“写真撮影”と偽ってホテルに呼び出し」
NEWSポストセブン
佳子さまを撮影した動画がXで話題になっている(時事通信フォト)
《佳子さまどアップ動画が話題》「『まぶしい』とか『神々しい』という印象」撮影者が振り返る “お声がけの衝撃”「手を伸ばせば届く距離」
NEWSポストセブン
個別指導塾「スクールIE」の元教室長・石田親一容疑者(左/共同通信、右/公式サイトより※現在は削除済み)
《“やる気スイッチ”塾でわいせつ行為》「バカ息子です」母親が明かした、3浪、大学中退、27歳で婚約破棄…わいせつ塾講師(45)が味わった“大きな挫折
NEWSポストセブン
交際が報じられた赤西仁と広瀬アリス
《赤西仁と広瀬アリスの海外デートを目撃》黒木メイサと5年間暮らした「ハワイ」で過ごす2人の“本気度”
NEWSポストセブン
個別指導塾「スクールIE」の元教室長・石田親一容疑者(公式サイトより※現在は削除済み)
《15歳女子生徒にわいせつ》「普段から仲いいからやっちゃった」「エスカレートした」“やる気スイッチ”塾講師・石田親一容疑者が母親にしていた“トンデモ言い訳”
NEWSポストセブン
秋場所
「こんなことは初めてです…」秋場所の西花道に「溜席の着物美人」が登場! 薄手の着物になった理由は厳しい暑さと本人が明かす「汗が止まりませんでした」
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 「高市総理を阻止せよ」イカサマ総裁選の裏ほか
「週刊ポスト」本日発売! 「高市総理を阻止せよ」イカサマ総裁選の裏ほか
NEWSポストセブン