法被を着て笑顔のみのもんた(写真/時事通信社)
人生の終盤に出会った女性によって家族との関係がこじれた例は数多い。高倉健さん(享年83)は最後の女性を「養女」にし、遺品の処分や遺骨の行方で遺族と揉める結果を招いた。やしきたかじんさん(享年64)も、がん闘病中に結婚した妻と一人娘の長女が、遺産相続で争うことになった。こうした“骨肉の争い”は財産だけでなく、遺骨や墓を奪い合うケースもあるため、家族は気が気ではない。
だが、みのの場合は、子供たちへの生前贈与を計画的に進めていたという。みのが所有する不動産の登記簿からも、こまめに所有権を子供に移転し、孫にも数回に分けて贈与してきたことがわかる。
「相続税を抑え、かつ贈与税を節税するために、非課税枠を最大限に利用し、不動産を細かく分割して贈与していることがうかがえます」(相続実務士の曽根恵子さん)
みのの次男にA子さんの件について聞いたが、「一切話す気はありません」と言うのみだった。いま、鎌倉山のみのの大豪邸は、紅葉も終わり落ち葉が散るままになっている。
※女性セブン2020年12月17日号