夫が感染した大阪在住の50代パート主婦Dさんも苦しい胸の内を明かす。

「以前、私のパート先にご主人が感染した女性がいたのですが、その人は検査で陰性だったのに、『ほとぼりが冷めるまで控えて』と社員から暗に言われ、パートをお休みしていました。私も陰性でしたが同じようになるのが怖く、夫が感染したことは職場に隠しています。ただでさえコロナでパートの勤務時間が減ったのに、給料がカットされたら暮らしていけませんから」

 自らが感染していない場合は、どこまで隠すことが許されるのか。陣内さんは「あくまで自分の検査結果がポイント」と指摘する。

「家庭内から陽性者が出たら基本的に家族は濃厚接触者となり、検査を受けます。その際に陰性であれば、わざわざ第三者に伝える必要はありません。逆に伝えることで無用なトラブルを招くケースがあるようです」(陣内さん)

 厚労省が推奨する新型コロナウイルス接触アプリ「COCOA」を利用していると、濃厚接触者に通知が届く。ただ、過去2週間以内に身近に接した人に感染者や症状がある人がいない場合、「普段通りの生活をしていい」と厚労省は説明する。通知が来ても、焦らなくて大丈夫なのだ。

※女性セブン2021年1月7・14日号

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