ライトユーザーにも浸透した「遊タイム」
パチンコが盛り上がるもう1つの理由は、「遊タイム」の目新しさにあると思います。規定回転数到達で発動する遊タイムが搭載されたことで、一度も大当りせずに帰るという悲しい出来事が少なくなりました。昔からパチンカーの間で語られていた夢のようなシステムが多種多様な機種に搭載されているのです。
「トキめくパチンコ台が次々登場しています」と話すナミ(撮影/藤岡雅樹)
甘デジ、ライトミドル機種になると規定回転数が「300回転」「500回転」と浅く、より一層大当りが身近に感じられます。遊タイムの魅力は、到達した時点でその機種の一番嬉しい状態に直行するところ。
中でも強力なのが『ぱちんこ ウルトラセブン 超乱舞』です。 規定回転数500回転で、普通に当てたらなかなか到達できない約90%継続の「超乱舞RUSH」にいきなり突入します。こういった機種の場合は300回転くらいハマった時点で、遊タイムまでハマってほしいと思いながら打ってしまいます。
遊タイム機の扱いはホールによって様々ですが、ラムクリア(初期状態に戻す)をせずに朝の集客を行うホールも少なくありません。立ち回りの幅も広がり、パチスロを打つ時のように楽しんでいる若いユーザーも増えたように見えます。
「遊タイムまで残り〇〇回」の表示のおかげで、高齢者やライトユーザーにも思った以上に遊タイムのゲーム性が浸透しているなと感じます。
「遊タイム」の魅力を伝えるパチンコライターのナミ
ボーダー回転数を追い求めすぎて負けることも
そんなメリットの多い遊タイムですが、大きな問題もあります。それはスペックの甘さからくるホールの扱いづらさです。そのため、店舗によってはラムクリアを行っていたり、回転数が悪かったりと遊タイム機の状況は総じて辛いことも多いので、スペックの甘さに惑わされず、ホール選びや台選びはしっかり行ったほうが勝ちに繋がると思います。
これは私の経験談なのですが、大当り後に持ち玉分を使い果たしても楽しくてやめるにやめられなくなり、遊タイムのボーダー回転数まで粘って負けてしまった事が何回もあります。かといって大当り後に即やめしている方々はやめる意志が強すぎる気もするのですが……。
ふらっと打っていつでもやめられるパチンコ独特の立ち回りをしたい時は、遊タイムが搭載されていない『P大工の源さん 超韋駄天」や『Pルパン三世~復活のマモー~」などを選んだほうが良いかもしれませんね。