芸能

川口春奈のYouTube「ミカン剥いて600万再生」の破壊力

(YouTubeより)

「飾らない、素の自分を知って欲しい」と語る(YouTubeより)

 タイトルの通り、川口が故郷の長崎県・五島列島に里帰りしたときの様子を撮影したもので、母親との他愛もない会話や、実家でミカンを剥く姿などが映像に収められている。特に派手な出来事が起こるわけではないが、大河女優といえども実家ではひとりの愛娘でしかないのだと感じられて微笑ましい。

 YouTuberの魅力を伝える“YouTubeコラムニスト”として活動する桂木きえ氏は、「『はーちゃんねる』が人気を博している最も大きな理由は、女優・川口春奈の“素”がナチュラルな形で垂れ流されているから」と分析する。

「彼女の一番人気の動画は、2月に投稿された『実家でまったり過ごします!【Vlog】』。ただ川口さんが実家に帰り、家族や親族と料理をしたりごろごろしたりする様子を撮影・編集したものです。他の人気動画も、メイクさんとトークをしたり、自宅からファンの質問に返答したり、基本的に飾らないゆるい雰囲気で撮影されており、ところどころ“素っぽさ”が感じられます。

 コメント欄には『女優さんだって普通に人間なんだよなって思う動画』といった感想が寄せられています。普段テレビ番組ではなかなか見られない、女優である川口さんの自然体な姿。それを逆に新鮮に感じ、楽しんで観る人が多いようです」(桂木氏)

 桂木氏いわく、芸能人YouTuberにおいて“素っぽさ”は非常に重要なポイントだという。

「芸能人がYouTubeチャンネルを開設する際、飾らずに『素の自分』『自然体な自分』を違和感なく見せることができると評価が高くなる傾向があります。川口さんのチャンネル人気は、そうしたニーズにぴったりハマった結果といえるでしょう」

 川口は「実家でお母さんに会ってきた!」動画の中で、「私のことをもっと近く感じてほしい。私のいろんな面を素の部分含めて見てもらいたい」「バリバリ仕事している川口春奈ではなく、自分の素の部分とか、飾らない一面をここでお見せできたら」とYouTubeチャンネルを開設した理由を語っていた。彼女の想いは、YouTubeという場にあるニーズとぴったりハマったようだ。

◆取材・文/原田イチボ(HEW)

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