クラシックを戦った馬たちが、4歳になってどういうレースに出走してきているかを見ることで、厩舎がその馬をどう見ていたかがわかります。
昨年、角居厩舎の3歳世代はトライアルであと一歩のところまでいきながら、クラシック出走を果たせませんでした。今年はしっかり適性を見極めて結果を出せるように仕上げていきたい。そして、いい状態で次の厩舎にお渡ししたいと思います。
400回出走して60勝、というのが角居厩舎が毎年年明けに掲げる目標でした。400走というのはついに一度も達成できませんでしたが、2011年に60勝、2012年に59勝というのがありました。
今年は2月までなのですが、引退する日までの目標を掲げます。あまり気にしていなかったのですが、JRAの勝利数に地方と海外を加えると去年の暮れまでで792勝とのこと。なので、区切りのいいところで「800勝」できるよう頑張りたいと思います。
◆角井厩舎 今週の出走馬
1月5日(火)
中京8R グレーロバローズ 4歳上2勝クラス 牡4 加藤祥太
1月9日(土)
中山8R 中山新春ジャンプステークス グローブシアター 牡7 60高田潤
中京12R 4歳上1勝クラス パンサーバローズ 牡7 57池添謙一
1月10日(日)
中山10R 若潮ステークス4歳上3勝クラス サヴォワールエメ 牝5 52北村宏司
中京2R 3歳未勝利 ウォーバディ 牡3 56岩田望来
1月11日(月・祝)
中京3R 3歳未勝利 ウォーら―クレスト 牡3 ☆55森裕太朗
【プロフィール】
角居勝彦(すみい・かつひこ)/1964年石川県生まれ。2000年に調教師免許を取得し、2001年に開業。以後19年間、中央でGI26勝、重賞計82勝を含む758勝(2020年11月22日現在)。最多勝利3回、最多賞金獲得5回など13のJRA賞を受賞。地方、海外を合わせたGI38勝は現役1位。デルタブルースでメルボルンカップ、シーザリオでアメリカンオークス、ヴィクトワールピサでドバイワールドカップを勝つなど海外でも活躍。引退馬のセカンドキャリア支援や障がい者乗馬など福祉活動にも尽力。管理馬は他にウオッカ、カネヒキリ、エピファネイア、ロジャーバローズなど。