タレントのせんだみつお氏(写真/事務所提供)
ウイルスという目に見えない恐怖を恐れるあまり感情的になりがちだが、礼節を守って伝えるべきとのことだ。
昨年3月にフジ『グッディ!』での「熱が出るまで自粛しない」発言が大炎上して謝罪に追い込まれたタレントのせんだみつお氏。だが、友人の罹患で、一転して警戒するようになったという。
「芸人の松村邦洋君もコロナにかかって、医師から『もう少し来るのが遅かったら危なかった』と言われたそうです。周囲にかかった人が出て、初めて怖さがわかるんです。
私の周りにも『室内だけど、私もあなたも症状が出ていないから、マスクは不要』と主張する人がいます。それでも部屋に入るときに触ったドアノブにウイルスが付着していたかもしれない。『いま、マスクはエチケットだからしましょうよ』と言います。手洗い、うがいをしない人にも同様です。ただ、露骨に言うと角が立つので、『しましょうよ』という言い方をします」
やはりここでも大切なのは伝え方のようだ。
外見や噂で決めつけない
国民に「5人以上の会食はするな」と言いながら、菅義偉首相自身がその禁を破っていたことが問題になったが、一般企業でも「上司が“通常運転”でいまでも飲みに誘ってくる」(40代、不動産業)と、悩みが聞こえてくる。
全面的な会食禁止を訴えている政治評論家の有馬晴海氏は、集まりを避けるための断わり方をこう伝授する。
「政界やメディアの危機意識は低く、テレビ番組で“会食は禁止すべきだ”と発言したところ、出演者から『有馬さんは、ビビりだから』なんて言われたことがあります。
4人以下の会食なら大丈夫みたいな流れができていますが、私は誘われても『ウイルスは人数で判断しません』と答えています。ただし、その場合には『コロナが落ち着いたら行きましょう』と言い添えることを忘れません。そうすれば角は立たないと思います」