借金5000万円で焼肉店をオープン
――厳しいとき、手を差し伸べられると優しさが身に沁みますね。
内田:千原せいじさんがよく来てくださるんですよ! せいじさんはバイクでいろんなところに行く方なんですけど、「家で焼いて食べるわ」ってお肉をテイクアウトしてくださる。颯爽とバイクで現れて帰っていくんですけど、カッコイイなと思いました。せいじさんはお仕事でご一緒してから仲良くしてくださって、ほかのAKBのメンバーと一緒にご飯に行ったりもしていました。お母さんと同じ年なので、お父さんのように慕っています。
AKBのメンバーもテイクアウトに来てくれます。あまり公には言えないけど、食べに来てくれることもあって、思いやりを感じて嬉しいです。
――そもそも焼肉屋さんを始めたきっかけは?
内田:もともと両親が焼き肉屋をやっていて、幼少期から焼き肉と接して育ちました。AKBに入って数年して、アイドルでこれからずっとやっていくのは難しいなと考えた時、私もお店がやりたいと思って。何にしようかなと迷いましたが、焼き肉屋に決めました。
――2014年にAKB48在籍中のオープン。周囲の反発もあった?
内田:急に経営者になると宣言したので、「どうした、大丈夫か?」って心配されました。でも両親のサポートやファンの方に助けられてここまできました。北原里英ちゃんが同期で仲がいいのですが、当時からずっと応援してくれて、オープン前日のプレオープンに一番に来てくれたり、今もテイクアウトしてくれます。
5000万借金をしてオープンしたので、不安もありました。見たこともない数字過ぎて、今考えると、なんでこんなに借金をしてオープン出来たんだろうという感じです。当時は「やってみたい!」という気持ちが大きかったんですよね。
まだ借金は残っていて、少しずつ返しています。コロナ禍なので返済額を減らしてもらったりしているので、予定が伸びています。当初のプランでは5年で完済するはずでしたが、10年にはなっている。まだまだ道のりは長いです。
――元AKB48メンバーがバイトをしていますね。
内田:中学時代からAKBをしていたので、友達がほとんどAKBだったんですね。野中美郷ちゃんに声をかけたことから始まって、気づいたら元AKBばかり働いていた。今、働いてくれている元AKBは、岡田彩花ちゃん、相笠萌ちゃん、橋本耀ちゃん、飯野雅ちゃんたちです。