メラトニンは日光浴などによって分泌を促せる。浦上氏は、「昼間になるべく活動して、夜はしっかりと眠る。規則正しい生活を心掛けることが認知症の予防にもなる」と説明する。 また、睡眠の質が落ちる原因が、治療の必要な疾患であるケースも存在する。
「たとえば『睡眠時無呼吸症候群』は、眠りの質を悪くする要因の一つですが、専門医の診断と治療が必要です。朝すっきりと起きられないなどの自覚があるなら、そうした病気を疑ってみることも必要でしょう」(前出・浦上氏)
前立腺肥大といった泌尿器系の疾患も睡眠を阻害する原因になる。その場合は、泌尿器科での適切な治療が必要だ。サインを見逃さず、早めの対処をしたい。