原英莉花(Getty Images)
笹生も原も、師匠譲りのビッグドライブが魅力の選手である。彼女たちの“飛ばす力”について、ジャンボはこう話す。
「笹生のようにパワフルなスイングができる女子選手は今までにいなかった。 “女タイガー”といわれているようだけど、本人は“女マキロイ”と言われたいみたいだね。たしかにマキロイのスイングに似ている。女子だとなかなかヘッドスピードが出なかったり、体力がつかなかったりすると思うが、すべて努力だね。ああいう選手が出てくると、他の選手がまた努力するんじゃないのかな。
女子はみんな努力家です。ただ、そのなかでも(原)英莉花は特にやるべきことをやっている。トレーニングや練習を怠らない。自覚が出てきているのではないか。これからがさらに楽しみだね。
飛ばすための力は下半身からくる。下半身の大きな筋肉を鍛えないと、本物の振りはできない。笹生にしても、鍛えている女子は太ももの太さも違うし、ガシッとしたお尻とか、見ただけでもわかる。みんな頑張るね」
女子ツアーは、ジャンボ門下生以外にも渋野日向子(22)や古江彩佳(20)ら次々と期待の新星が登場し、人気を博している。これには理由があるとジャンボはみる。
「女子は非常にライバル意識が強いし、負けす嫌いだからね。それに、女子にとって最大のメジャースポーツはゴルフでしょう。男子は野球やサッカーなど、稼げるスポーツはたくさんある。だから、両親は女子にはゴルフで(プロを)目指させる。選手が集まるのだから、底辺がどんどん広がっていく。いい人材が集まりやすいんでしょう」